ライフ

性教育を受けていない田原総一朗氏「どうしたらいいかわからなかった」

昭和9年生まれの田原総一朗氏が当時の苦労を語る

昭和9年生まれの田原総一朗氏が当時の苦労を語る

 時代が変わっても、家庭で「性」の話題について話すのが難しいと感じる人も多いだろう。性教育が一般的でなかった昭和の時代であればなおさらだ。昭和9年生まれのジャーナリスト・田原総一朗氏(87才)が、いかにして性に関する知識を得たかを述懐する。

 * * *
 僕の時代、学校ではまったく性教育はされませんでした。また当時は、性的な話をするのはあまり良くないという雰囲気があったから、大っぴらに友人と話すこともなかった。その上、小学6年生までは男女別々の教室で女性と触れ合う機会も少なかったんです。

 性に関する知識は誰も教えてくれなかった。だから、高校時代に新聞雑誌などを読んで自主的に学んでいきました。しかし、雑誌で得た知識のみだから、そういうことは半知半解のまま大人になった。

 そんな調子だから恥ずかしい話なんだけど、女房と新婚旅行に行った時は、具体的にどうしたら良いか分からずうろたえました。僕はまったくの童貞で、女房もまったく経験がなくてね。2時間くらい布団に入ったまま何もせずに終わった(笑)。

 今の時代は映像で学んだりできるけど、昔はなかったから僕みたいな性に関する知識が乏しい人は多かったんじゃないかな。だから、自分の娘3人には、世の中で何をすべきか、好きな仕事をしろということは教えたけど、性教育に関してはノータッチで妻が教えました。「僕はまったく知らないしよろしく頼む」と。

 僕らは女性との付き合い方をまったく学んでいない世代だから、森喜朗・元総理みたいに問題発言をしちゃうんだよね(苦笑)。もちろん、決して笑って許されることではないけど、我々は性とは距離があった時代だったことは確かです。

写真/本人提供

※週刊ポスト2021年12月10日号

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

群馬県前橋市の小川晶前市長(共同通信社)
「再選させるぞ!させるぞ!させるぞ!させるぞ!」前橋市“ラブホ通い詰め”小川前市長が支援者集会に参加して涙の演説、参加者は「市長はバッチバチにやる気満々でしたよ」
NEWSポストセブン
ネットテレビ局「ABEMA」のアナウンサー・瀧山あかね(Instagramより)
〈よく見るとなにか見える…〉〈最高の丸み〉ABEMAアナ・瀧山あかねの”ぴったりニット”に絶賛の声 本人が明かす美ボディ秘訣は「2025年トレンド料理」
NEWSポストセブン
千葉大学看護学部創立50周年の式典に出席された愛子さま(2025年12月14日、撮影/JMPA)
《雅子さまの定番カラーをチョイス》愛子さま、“主役”に寄り添うネイビーとホワイトのバイカラーコーデで式典に出席 ブレードの装飾で立体感も
NEWSポストセブン
審査員として厳しく丁寧な講評をしていた粗品(THE W公式Xより)
《「脳みそが足りてへん」と酷評も》粗品、女性芸人たちへの辛口審査に賛否 臨床心理士が注目した番組冒頭での発言「女やから…」
NEWSポストセブン
12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
宮崎あおい
《主演・大泉洋を食った?》『ちょっとだけエスパー』で13年ぶり民放連ドラ出演の宮崎あおい、芸歴36年目のキャリアと40歳国民的女優の“今” 
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
会社の事務所内で女性を刺したとして中国籍のリュウ・カ容疑者が逮捕された(右・千葉県警察HPより)
《いすみ市・同僚女性を社内で刺殺》中国籍のリュウ・カ容疑者が起こしていた“近隣刃物トラブル”「ナイフを手に私を見下ろして…」「窓のアルミシート、不気味だよね」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
高羽悟さんが向き合った「殺された妻の血痕の拭き取り」とは
「なんで自分が…」名古屋主婦殺人事件の遺族が「殺された妻の血痕」を拭き取り続けた年末年始の4日間…警察から「清掃業者も紹介してもらえず」の事情