日大付属校「3つのタイプ」と「内部進学率」

 日本大学の付属校は、校名が様々であることに気づかれたと思うが、ご存じない方のために、3つのタイプがあることを説明しよう。

●正付属(日本大学の後に地名)
首都圏でいうと、日本大学、日本大学豊山、日本大学豊山女子、日本大学藤沢がこれに当たる。日本大学と同一法人の学校である。

●特別付属(日本大学の後に数字)
日本大学第一、日本大学第二、日本大学第三。戦前は日本大学が直接経営していたが、一種の財閥解体のような形で独立して別の学校法人になった学校である。東京にしかない。

●準付属(日本大学の前に地名)
首都圏でいうと、目黒日本大学。千葉日本大学第一は日本大学第一の学校法人が経営。地方には北は札幌日本大学から南は宮崎日本大学まで多数あり、別の学校法人との提携関係にあるが、提携が解消されることもしばしばある。

日大の付属校には3つのパターンがある

日大の付属校には3つのパターンがある

 日本大学への進学は、在学中の成績と「日本大学付属高等学校基礎学力到達度テスト」(1・2年は年に1回、3年のみ年2回実施)の結果、面接、小論文などの総合判定により、各学部から入学が許可される。

 付属校からの内部進学者数は、正付属、特別付属、準付属の違いというよりは学校ごとの違いが大きい。正付属でも日本大学豊山は日本大学に8割くらい進んでいるのに対し、日本大学は近年他大学進学に力を入れている。

 特別付属では日本大学第一は日本大学に7割ほど進んでいるのに対し、日本大学第二は他大学が多く日本大学には3割程度しか進んでいないといった具合だ。目黒日本大学は2019年に準付属となったばかりの学校だ。

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