芸能

『相棒』卒業の反町隆史 演技以外でも信頼を得た水谷豊との深い絆

2022年春放送予定の主演ドラマの撮影に挑む反町

2022年春放送予定の主演ドラマの撮影に挑む反町

 10月上旬、都内の住宅街に店を構える高級中華料理店に、反町隆史(47才)と松嶋菜々子(48才)がにこやかに談笑しながら入っていく。娘2人の姿はなく、夫婦水入らず。ふたりはこれからのビジョンを、語り合ったのかもしれない。

 反町の『相棒』(テレビ朝日系)卒業が発表されたのは、11月24日のこと。『相棒』は2000年から21年間続く刑事ドラマシリーズで、毎年10月から翌年の3月にかけて2クール(半年)にわたり放送されてきた。全シリーズで平均15%前後の高視聴率を記録している。

 シリーズを通して、水谷豊(69才)演じる警視庁特命係の刑事・杉下右京が、年下の相棒と共に難事件を解決していく。相棒役はこれまで初代の寺脇康文(59才)に始まり、及川光博(52才)、成宮寛貴(39才)が務め、反町は2015年スタートの「season14」から4代目相棒として冠城亘役を演じている。反町の出演は現在放送中の「season20」で7シーズン目に突入。卒業発表は、相棒としての出演回数が寺脇を抜いて125回に達し、歴代最多となったタイミングだった。

 当然ながら、『相棒』人気は水谷なしには成り立たない。

「水谷さんはスタッフの間で“殿”と呼ばれるほど、発言力を持っています。水谷さんの意見はせりふや演出にも反映され、キャスティングをも左右するといわれています」(ドラマ関係者)

 反町を指名したのも、ほかならぬ水谷本人だった。

「『相棒』の人気や歴史の重みから、反町さんは出演のオファーを受けた際に、引き受けるかどうか相当悩んでいました。しかし、水谷さん自ら、反町さんの過去の出演作を一通り見たうえで相棒役に推薦してくれたことを知り、オファーを受ける覚悟を決めたようです」(芸能記者)

 こうして水谷の相棒となった反町だが、当初は緊張やプレッシャーもあり、苦労が絶えなかったという。

「『相棒』はカメラの長回しが多いため、反町さんは最初の頃はNGを何度も出していました。でも水谷さんは根気強く彼を指導していた。反町さんは水谷さんからのアドバイスをすべて台本に書き込みながら、必死に撮影に臨んでいました。走った後でも息切れせずにせりふが言えるよう、体力トレーニングにも励んだそうです」(前出・ドラマ関係者)

 反町のガッツや打たれ強い性格を水谷は気に入り、シリーズを重ねるにつれて、反町への信頼度が増していった。演技以外でも、反町は水谷の信頼を得ていく。

「反町さんは常に“水谷さんファースト”を徹底していて、地方ロケに行く際は、水谷さんをお連れするために、事前においしい店を調べて予約していたこともありました。撮影の休憩中には隣に座って、スマホで水谷さんの知らない時事ネタなどを検索して教えてあげることもあった。反町さんは現場全体にも気を配ってくれて、お手製のにんじんジュースを現場に差し入れてくれたこともありました」(前出・ドラマ関係者)

関連記事

トピックス

あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン