ライフ

欧米で性教育を受けなかった森永卓郎氏 不良から学んだ「男女の機微」

小学校時代を海外で暮らした森永卓郎氏(写真/共同通信社)

小学校時代を海外で暮らした森永卓郎氏(写真/共同通信社)

 子供たちがインターネットを通じて様々な情報にアクセスできるようになった今、改めて問われているのが性教育の必要性。たしかに日本の性教育は遅れていると言われており、昭和の時代に育った人であれば、一切の性教育を受けていないということも多いだろう。では、どうやって性に関する知識を得ていたのだろうか。経済評論家の森永卓郎氏(64才)が、ロクに性教育を受けずに育った自身の経験を語る。

 * * *
 小学校時代をボストン、ウィーン、ジュネーブなどで過ごしましたが、性教育を受けた記憶はまったくあません。当時は欧米の小学校でもそういった教育はしていなかったと思います。

 私は現地の言葉がほとんど喋れなかった上、露骨な人種差別も当たり前にあったので、授業が終わるとすぐに家に帰って引きこもるような状態でね。現地の女の子とハグをしたりキスをしたりなんていう経験もまったくありませんでした(苦笑)。

 性的なコンテンツに接するようになったのは、帰国後、東京・新宿で中学生活を送り始めてからです。1970年代初頭には「自販機本」と呼ばれるエロ雑誌を売る自動販売機が街頭に置かれていたので、友達と一緒に入手してはこっそり見ていました。

 ヘアや性器など大事な部分は黒い墨で消されていたし、性行為も擬似的な描写だったので、今のヌードグラビアほど刺激的なものではなかったのですが、それでも十分ドキドキしましたね。

 当時は「ブルーフィルム」という、8ミリフィルムで撮影された洋モノのポルノ映画が日本に持ち込まれていました。紙ではなく動きのある性描写だったので、友人と一緒に見た時は衝撃的でしたね。

 ビニール包装された「ビニ本」もこっそり売られていて、友人が買ったものを見せてもらったりもしましたが、当時の男子中学生が接することができる性知識といえば、『週刊プレイボーイ』や『平凡パンチ』のグラビアページが精一杯、というのが普通でした。

関連キーワード

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト