1000人が滞在し、年間1万人が月を訪れる「ムーンバレー構想」──それを現在の地球に当てはめると、観光地としての「南極」とほぼ同じくらいの規模だそうだ。
「観光業やメディア、教育業界にとっても、宇宙や月面といった“コンテンツ”は魅力的でしょう。地球と月を人が日常的に行き来するようになるうち、宇宙旅行のコストも徐々に下がっていきます。当社は月面への高頻度かつ低コストでの輸送を行なうことで月と地球の経済圏を支えていきたい。社員が『出張』で月に行くような世界が、当たり前になっていくかもしれませんね」
取材・文/稲泉連 撮影/黒石あみ
※週刊ポスト2021年12月17日号