「フロントガラスが汚れたら、ウォッシャーとワイパーで視界を良好に保つのは全く問題ありません。万が一、それで他車に危害を及ぼすまでに至った場合は、『他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない』とする道路交通法70条に抵触する可能性もなくはないとは思います」(アルバカ氏)

 とはいえ、アルバカ氏がこのニュースを聞いて真っ先に浮かんだのは「車間距離が近かったのではないか」ということ。アルバカ氏は指摘する。

「車間距離を空けていればそもそも前の車のウォッシャーがかかるなんてことはあり得ません。ご自分で思っている以上に近かったのではないでしょうか。運転する方で、きちんと車間距離を認識できていない方はたくさんいます。

 私も企業の研修でお話ししたりするのですが、皆さん『そんなに空けるの?』という反応をされます。自分の認識と実際の距離にズレがあるんですね。一般的に、車間距離は【時速マイナス15】メートルと言われています。時速50キロで走っていたなら、35メートルです。高速道路の場合は【時速】そのままのメートルとなります」

 混雑時を除き、前の車が通過した3〜4秒後に自車が通過する程度の距離を空けて走らなければいけないのだ。アルバカ氏は続ける。

「自動車の運転にはひとりひとり癖があり、いろんな人がいます。大切なのは運転中も周りのことを考え思いやりを持って行動することなんです。ついつい自分が正しいと思ってしまいがちなんですが、どんな人にも癖はある。車そのものに対する考え方にも同じことが言えます。車を移動手段と捉える人もいれば、とても綺麗にしている人もいる。梅宮さんはとても車を大切にしている方なのかもしれませんね」

 運転空間は外界と遮断されているため、パブリックスペースと比べプライベート感が増し意識や言動が荒くなりやすいとよく言われている。ドライバーは、心にも車間にも余裕を持って運転を。

◆取材・文/大木信景(HEW)

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