芸能

ブラザートム デビュー当時の警官コントに「お巡りさんは好意的だった」

『お笑いスター誕生!!』の思い出を語るブラザートム(当時は小柳トム)

『お笑いスター誕生!!』の思い出を語るブラザートム(当時は小柳トム)

 1980年4月に始まった笑いのオーディション番組『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)は、数多くの芸人や俳優を排出した伝説の番組だ。1980年8月23日から9週勝ち抜き。1981年6月、3度目の挑戦でグランプリを獲得したブラザートム(当時は小柳トム)に、お笑いスタ誕の思い出を聞いた。

 * * *
「おまえ、日本じゃなかったら殺されてるよ」

 警官をネタにしたコントをすると、演出の赤尾(健一)さんにそう言われました(笑)。

 ピアノの調律師として独立した24歳の時、河合楽器で一緒に働いていたバンド仲間からオーディションに誘われました。「バンドの宣伝にもなる」と口説かれ、2人で練習していたんです。当日そいつが急に「俺は辞める」と言い出し、仕方なく1人で行きました。

 ネタ見せの順番は決まっておらず、挙手制でした。笑いを取りまくるおぼん・こぼんさんの後はやりづらいので、みんな黙っている。でんでんさんが終わると、皆一斉に「俺がやる!」と手を挙げてましたね(笑)。

 赤尾さんはとんねるずがネタをした後、「俺にはわからないけど、みんな笑ってるから良いんだろう」と言ったんです。素晴らしい演出家だなと。「来週まで食いつなげ」と2万円をポンと渡してくれることもありました。

 当時、警官をイジることはご法度でしたが、出場後に街でお巡りさんに会うと好意的でした。お巡りさんはみんなに怖がられていたみたいで、イジられることで身近になったのかもしれません。

 あの頃、とんねるずやコロッケ、番組で作家をしていた近藤伸明(のちのブラザー・コーン)たちと新宿御苑の『昆』でよく一緒に飲んでいました。僕らは師匠もいないし、ネタを披露できる劇場もない。その店はお金さえ払っていれば、何しても良かった。他人のような顔してバラバラに飲んでいるのに、1人が踊り出すと、他の席にいた芸人も同じ踊りを始める。それを萩原健一さんや倍賞美津子さんが見ていた(笑)。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷と真美子夫人の出勤ルーティンとは
《真美子さんとの出勤ルーティン》大谷翔平が「10万円前後のセレブ向けベビーカー」を押して球場入りする理由【愛娘とともにリラックス】
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉のビジネス専門学校へ入学しようと考えていたという
「『彼女がめっちゃ泣いていた』と相談を…」“背が低くておとなしい”浅香真美容疑者(32)と“ハンサムな弟”バダルさん(21)の「破局トラブル」とは《刺されたネパール人の兄が証言》
約2時間30分のインタビューで語り尽くした西岡さん
フジテレビ倍率2500倍、マンション購入6.2億円…異色の経歴を持つ元アナ西岡孝洋が明かす「フジテレビの看板を下ろしたかった」本当のワケ
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。アルバイトをしながら日本語を学んでいた
「ホテルで胸を…」11歳年上の交際相手女性・浅香真美容疑者(32)に殺害されたバダルさん(21)の“魅力的な素顔”を兄が告白【千葉・ネパール人殺害】
佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
医師がおすすめ!ウイルスなどの感染症対策に大切なこととは…?(写真はイメージです)
感染予防の新常識は「のどを制するものが冬を制する」 風邪の季節に注意すべき“のど乾燥スパイラル”とは?
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン