2010年に、NHKの紅白制作の部長が1人でうちの事務所にアポを取って、私の時間まで押さえて、「これまで色々とやっていただけたんですが、今年の出場はありません」と伝えられた時には、「これまでありがとうね」ってお話をしました。
紅白の衣装や舞台設営費用は基本的にアーティスト側で払うんです。毎年、あんな莫大なお金をかけてやってもいられないし、さっちゃん(小林幸子)と豪華バトルみたいになっていたのも潮時っていうのもあったからね。先日、ある取材で「紅白の衣装は全部処分した」って言っちゃったけど、一つだけ朱雀の衣装はラスベガスのショーで着たわ。あとの紅白の衣装は普通に粗大ゴミで捨てたわ。フリマやオークションもしません(笑)。
私は、過去は振り返らないし、惜しみもしないし、ましてや売ってお金になんかしないわよ。
※週刊ポスト2022年1月1・7日号