「実は、とても簡単で、私たちも日常で既に、ギャップモチベーションを使っている場面があるんです。
たとえば、『今日は子どもの誕生日。17時には会社を出て家に帰ってお祝いだ!』と考えていたら、仕事がいつも以上にはかどった! なんて経験はないですか。これこそが、ギャップモチベーションによる、やる気なんです。
早く家に帰って家族で楽しくお祝いする、という理想に向かって、目の前の仕事が終わっていない状態を片付けていく。17時までに仕事を終えてお祝いをすると言う理想と、現実のギャップを埋めるために、気づいたらいつも以上に仕事に没頭していた。これが第3のやる気、ギャップモチベーションの力なんです。」
なるほど、確かに言われてみたら、はっきりと今日は何時に帰らないといけない! そして○○をするんだ! とイメージがわいている時って、いつも以上に動けている気がします。
「そうですよね。その未来のイメージが感情を伴って強くイメージできたモノを、私は未来記憶と呼んでいます。こうなりたい! というような強い感情を伴って、未来のイメージをする脳は、それは記憶として保管してくれるんです。
そうすると脳の中に保管された未来記憶と現実にギャップが生まれて、そのギャップを埋めようと勝手にやる気が湧いてきて行動することができてしまうんです」
理想と現実のギャップを埋めたい気持ちが、脳にやる気を出させて勝手に行動させてくれる。これが「ギャップモチベーション」。
なるほど。それなら、実現したいことを単に妄想すればいいってことですか?
「それだけでも繰り返せば一定の効果はありますが、もっと効率のよいベストな方法があるんです。それも拍子抜けするくらい簡単に」
教えてください!