飲んだら副作用で「血圧が上がる薬」一覧【1】

飲んだら副作用で「血圧が上がる薬」一覧【1】

 次いで、処方される機会が多いのが、ホルモン剤の副腎皮質ステロイドで、グルココルチコイドはその一種である。免疫抑制効果があり、関節リウマチや膠原病、悪性リンパ腫などの悪性腫瘍治療で幅広く使われている。

「医師の間でもステロイド剤による血圧上昇は広く知られていますが、病気を治療する上ではこの薬剤が必要不可欠なことが少なくない。そのため、高血圧治療を受けている患者さんが併用する場合、医師は血圧上昇のリスクを患者さんに説明したうえで治療を進めます。疑問があれば医師に相談したほうがいいでしょう」(谷本医師)

 日常的に使用する薬にもステロイド剤は使われていて、知らず知らずのうちに副作用を受けているケースもあるという。「花粉症などアレルギー症状の治療では、リンデロンなどのステロイド剤の点眼薬や点耳薬、点鼻薬が使われるケースがあります。これら局所的に使うステロイド剤の場合、副作用は弱いので、急激に血圧が上がるようなことは滅多にありませんが、患者さんの体質によっては高血圧が問題になるケースもあるでしょう」(同前)

 うつや不眠症治療に使われる精神神経用剤、催眠鎮痛剤、抗不安剤などでも、よく処方される薬に血圧上昇の副作用が報告されている。

「これらの薬剤は短時間作用型で、一時的に服用する場合は、血圧上昇はあまり問題になりません。しかし、漫然と長期処方され頻回に飲み続けるというケースでは、慢性的な血圧上昇につながりかねないため注意が必要です。特に高齢者の場合、薬剤の代謝機能が衰えているため、副作用が強く出やすい」(同前)

※週刊ポスト2022年1月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン