芸能

まだまだ続く“飯テロドラマ”の進化と分化、ついにジャニーズも

居酒屋新幹線

『#居酒屋新幹線』はサラリーマンが出張先のご当地グルメや酒を帰りの新幹線で楽しむドラマ(公式HPより)

 今やドラマの人気ジャンルの1つとなっている“飯テロ”。多種多様な作品が登場しているが、最近、さらなる進化を遂げているという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが最新事情を解説する。

 * * *
 大みそかの放送もすっかり定着した『孤独のグルメ』(テレビ東京系)を筆頭とする深夜ドラマの“飯テロ”は、ますます広がる一方です。

 女性が一人で食事を楽しむ『ワカコ酒』『ひねくれ女のボッチ飯』(テレビ東京系)、レシピにスポットを当てた『きのう何食べた?』『新米姉妹のふたりごはん』(テレビ東京系)、絶滅しそうなメニューをめぐる『絶メシロード』(テレビ東京系)。

 高級バーガーの『女子グルメバーガー部』(テレビ東京系)、学校給食の『おいしい給食』(TOKYO MXほか)なども放送されたほか、現在もサラリーマンが出張先のご当地グルメや酒を帰りの新幹線で楽しむ『#居酒屋新幹線』(MBS・TBS系)が放送されています。

 その印象は、競い合うように「進化」しているだけでなく、ジャンルが枝分かれしていく「分化」。先週15日の土曜深夜にスタートした『鹿楓堂よついろ日和』(テレビ朝日系)は、飯テロのさらなる進化と分化を感じさせる作品です。

飯テロと和風イケメンの組み合わせ

『鹿楓堂よついろ日和』は、都会の片隅に佇む和風喫茶「鹿楓堂」を舞台に、そこで働く4人の青年が料理やスイーツで悩みを抱えるお客さんの心とお腹を満たしていく……という物語。「魅惑の着物男子×極上グルメがお客さまを癒します」というキャッチコピーであることからも、飯テロに和風イケメンを組み合わせた作品であることがわかります。

 さらに特筆すべきは、主要キャストとしてジャニーズ事務所の3人が出演していること。主人公の「鹿楓堂」店主・スイ(東極京水)をジャニーズWESTの小瀧望さん、スイーツ担当の椿をなにわ男子の大西流星さん、スイの双子の兄・東極八京をジャニーズWESTの藤井流星さんが演じていますが、飯テロにジャニーズのアイドルがここまで絡んでいることに驚かされました。

 近年のジャニーズ所属タレントが出演したグルメ関連の深夜ドラマには、2017年夏にHey! Say! JUMPの有岡大貴さん、高木雄也さん、八乙女光さんがトリプル主演を務めた『孤食ロボット』(日本テレビ系)と、2021年冬にジャニーズWESTの桐山照史さんが主演を務めた『ゲキカラドウ』(テレビ東京系)がありました。

 ただ、前者は3人が25cmの小型ロボットを演じるという特殊な作品で、後者は極端な激辛に振り切った内容の作品。月曜深夜と水曜深夜の放送という点も含めて飯テロという印象は薄く、ネット上に「食べたい」という声はそれほどあがっていませんでした。

 一方、今回の『鹿楓堂よついろ日和』は第1話から、鮭とイクラの出汁茶漬け、抹茶パフェ、わらび餅、シフォンケーキ、緑茶、ラテ、さらに4人がまかないとして食べる4色鍋を次々にピックアップ。ジャニーズ所属タレントのファンでなくても楽しめるくらい料理のクオリティが高かったほか、それぞれの食事シーンもじっくり映していました。土曜深夜という休日ド真ん中の放送時間帯も含めて、王道の飯テロと言っていいでしょう。

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン