スポーツ

新庄剛志監督の母・文子さん ビッグボスを育てた“親子の絆”

母・文子さんは新庄氏のいまをどう見つめているのか(写真/AFLO)

母・文子さんは新庄氏のいまをどう見つめているのか(写真/AFLO)

 キャンプインを目前にしても、球界で話題を提供するのは相変わらず、日本ハムの“ビッグボス”こと、新庄剛志監督だ。球界の異端児は、どのように育てられたのか。本誌は複数回にわたり新庄氏の両親に取材し、新庄氏を育んだ独特の親子関係を紹介してきた。父・英敏さんは2011年に亡くなったが、母・文子さんは新庄氏のいまをどう見つめているのか──。

 新庄氏が生まれ育った福岡市内にある実家は、造園業を営んでいた。新庄氏の現役時代には、取材に訪れると父・英敏さんが主に話して、母・文子さんが少し離れた場所に座って話を聞きながら、合いの手を挟むスタイルが常だった。2004年に新庄氏がメジャーから日本ハムへ戻った時には、“教育方針”について英敏さんがこう語っていた。

「剛志には“他人のことをとやかく言うな”と子供の頃から言ってあります。他人のことをひとつ言えば、3人、4人から反撃を受ける。“男は黙って実行”と言ってある。だから子供の頃から剛志は“誰がどうしたから”“誰が悪い”といった言い訳はしませんでした。うちの教育方針は“誰にでも挨拶する。誰にでも愛想よくする”というもの。そうすれば近所の人にお菓子やアイスを買ってもらえるので、小遣いがいらんからね」

 そう英敏さんが笑うと、文子さんがフォローを入れていた。

「小さい頃から気持ちの優しい子だった。ケンカとは無縁で、その前に、どうすれば仲良くやっていけるかを考える子でした。いまでも争いごとは嫌いだと思いますよ」

 新監督としても、誰かを悪者にするのでなく、「全選手にチャンスがある」と平等な競争を打ち出すバックボーンには、両親の教育方針も関係していたのかもしれない。

負けず嫌いな子供だった

 当時、文子さんは、「子供の頃からもの凄く負けず嫌いでした」とも明かしていた。

「校内のマラソン大会で2位になって大泣きしていた。中学時代には、担任の先生から“新庄君は将来、プロとしてスポーツで飯が食える”と言われました。お父さんは野球をさせたがったけど、サッカーのほうが上手でしたね(笑)。体が大きくなるように牛乳を飲ませ、チーズなど乳製品を食べさせました。得意のサッカーの道に進むのかと思っていましたが、お父さんの希望通り野球の道を選んだ。そんな子供なんです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン