早く見つけることが大切(時事通信フォト)

父は評伝本にもなった役人であり研究者(時事通信フォト)

「拓郎さんは父親に対して、好きな仕事を全うした半面、自分たちを見捨てたという意識が強いんです。拓郎さんは、小さい頃から母親がひとりで3人の子供を育てる苦労をずっと見ていましたから、そうした感情が生まれるのも無理はありません」(芸能関係者)

 その分、吉田は母への愛情が強く感謝の言葉を口にすることが多い。冒頭のラジオ番組でも、母とのエピソードに続き、「ちなみに、父親はどうなんだというと」と続けて父への憤りを口にしている。吉田はなぜ、公の場でわざわざ父への個人的な感情を口にしたのか。

「拓郎さんはいま、“ラスト”と位置付けるアルバムを制作中です。今年秋の発売予定で進めていて、新曲も何曲か完成するなど、全貌が見えてきたようです。ご自身が“入魂のアルバム”と語るように、その出来に自信も見せています。そのアルバムに通奏低音のようにあるテーマとして家族、母のことがあるんですよ」(レコード会社関係者)

森下愛子と境遇が似ていた

 吉田はアルバム制作にあたって、妻の森下愛子(63才)もシングルマザーの母に育てられたことを初めて明かしている。

「拓郎さんと同様、森下さんも女手ひとつで育てられたそうです。境遇が似ていたふたりは、自宅でお互いのお母様のことを話すことも多いといいます。それだけ、ふたりにとって母親という存在は特別なんでしょう。拓郎さんの今回のアルバムのタイトルは、“母親・森下愛子”にまつわるものでした」(前出・レコード会社関係者)

 母とはいっても、ふたりの間には子供はいない。森下が2014年に出演したドラマ『ごめんね青春!』(TBS系)での話だ。宮藤官九郎(51才)が脚本を手がけた学園コメディードラマで、森下は主演の錦戸亮(37才)の母親役を演じた。

「ドラマの終盤、森下さんは死を迎えるシーンを演じるのですが、息を引き取る直前に夫役の風間杜夫さん(72才)に向けたひと言がアルバムのタイトルになるようです。ドラマを見た人ならピンとくるでしょうが、拓郎さんは明言を避けています」(前出・芸能関係者)

 吉田はこのせりふをタイトルに決める際、森下にこう話しかけたという。

「僕の50年以上に及んだ音楽人生も、キミ(森下)の波瀾万丈な女優人生も、いろいろあったじゃないか。人に言えないようなつらいことやきついこともあったと思うんだよ。でもいまになってみると、あのひと言、あの気持ちが俺たちはよく分かるよな」
「(あのひと言は)俺たちの親たちの、本音だったんじゃないかな」

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