また、NPBも自主トレに関しては、球団、選手任せにしている。
「シーズン中は各球団、選手に対しては厳しい外出制限などを設けていましたが、昨秋に感染者数が激減したことに加え、オフシーズンに入ったことで制限が緩和されています。ソフトバンクでは球団施設を利用する際はスクリーニング検査を義務づけていますが、現在は契約期間外のため、特別な外出制限は設けていません。その点では、松田の行動に問題があったとは言い切れず、球団も公表しないことにしたのでしょう」(ソフトバンク担当記者)
とはいえ、熊本市が「会食によるクラスター」と公表している以上、球団から何らかの説明をすべきだったのではないか。
ソフトバンクに聞くと、「契約期間外のプライベート活動ということで、プライバシーの観点からも、球団としての行動内容の事実確認・コメントについては、差し控えさせて頂ければと存じます。このオフ期間についても特段の行動制限などは設けておりませんでした」(広報室)と回答があった。
松田にとって今季は進退を懸けたシーズンだったはずだ。2015年から5シーズン連続で全試合出場し、代名詞ともなった熱い「声」でチームには欠かせない存在だった。しかし、昨シーズンはレギュラーを奪われ、規定打席に到達せず。昨年12月には球団史上最大の減額幅となる3億円ダウンで契約更改した。
27日に復帰した松田は「僕も2~3日キツい症状が出ましたので。こうやって戻ってこられて良かったと思うんですけど、今一度コロナっていうのは怖いということをみなさんにお伝えできたらいいかなと思います」と語った上で、「とにかくこつこつ練習していい状態でキャンプに入れるように」と、決意を口にしている。
覚悟と責任を持った行動とプレーで、「熱男復活」を遂げて欲しい。