【2日目】
特に、1日目に行う、ろっ骨の下を押すマッサージは、横隔膜をほぐすことで、全身の代謝を上げることにもつながる。横隔膜が柔らかくなると、深い呼吸ができるようになるほか、全身に血液を送る心臓がより動きやすくなるため、血行もよくなるからだ。3〜4日目は、デブ筋をつかんでもみほぐす。体にたまったセルライトを押しつぶすイメージで、手のひらで脂肪をつかんで引っ張る。
「できれば、入浴中やお風呂上がりなど、体が温まっているときがおすすめです。筋肉がゆるみやすく、柔らかくなっているので、より奥まで刺激することができます」
そして5〜6日目は、もみほぐした筋肉の老廃物や血液、リンパ液を押し流す。こぶしや手のひらを押し当て、力強く行う。
「筋肉は、細い繊維が束になってできています。この繊維の流れに沿って押し流すことで、筋肉をデトックスし、より柔らかくほぐすことができるのです。強い力でのマッサージは、筋繊維の流れを無視すると、筋肉を傷つけてしまうので、押し流す方向は守ってください」
強くこするのは肌にとっては負担になるため、ボディークリームやボディーオイルなどを使って摩擦を軽減するのがよい。また、爪が長い場合などは、こぶしをつくって第二関節の骨の部分を使って流せば、肌を傷つけることなくマッサージができる。
すべてのプロセスで重要なのは、痛いからといって、息を止めないこと。息を止めたり、呼吸が浅くなると、筋肉が硬くこわばって、マッサージの効果を充分に得られない。特に、1〜2日目に体のくぼみを押すときなどは、痛みをがまんして力を入れようとするあまり、息を止めてしまいやすい。押しながらゆっくりと息を吐くことを意識してほしい。
そして、7日目は筋肉を休める“休息日”。もちろん、余裕があれば気になる部分だけマッサージしたり、慣れてきて痛くなくなってきたら、1〜6日目のマッサージを一気に行ってもいい。
1日ごとのマッサージは数十秒〜数分でできるので、毎日の習慣にして繰り返せば、1か月もあれば、理想の体形に近づいているはず。痛い人ほどよくやせる、最新ダイエットマッサージ。まずは1週間、試してみてほしい。
イラスト/飛鳥幸子
※女性セブン2022年2月10日号
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