南西諸島警戒ゾーン
沖縄県にも、いつ大地震や大津波が襲ってきてもおかしくない。
「『水平方向の動き』では、1月中旬に沖縄本島と大東諸島が通常の向きとは正反対の動きになっています。これまでにない動きなので周辺が不安定です。南西諸島は最新のAIによる危険度判定で全国1位となっており、注意が必要です」
北信越警戒ゾーン
ここでは、新潟県にある電子基準点「高柳」で7センチ以上の「異常変動」が観測されている。
「『隆起・沈降』では、この数か月、石川県、福井県の両県全体と長野県の一部が沈降しています。『水平方向の動き』では、長野県と新潟県の県境周辺で動きの向きが変わっており、その境目に歪みが溜まっている。北信越は最新のAIによる危険度判定でも東北に次ぐ全国3位となっています」
首都圏警戒ゾーン
昨年10月の千葉県北西部地震では、首都圏の広い範囲で震度4以上の揺れが観測された。
「『隆起・沈降』では、北西部地震の震源である千葉県中央部だけが地震後も広い範囲で沈降しています。『水平方向の動き』では、1月中旬に千葉県南部、神奈川県、伊豆諸島で大きな動きが見られ、昨年12月初旬には富士山でも周囲と異なる大きな動きが見られたので、警戒が必要です」
そのほか今回の警戒ゾーンには入らなかったが、衛星画像の解析で和歌山県、三重県で異常が見られた。いつ起きてもおかしくない巨大地震。引き続き最大限の注意を払いたい。
※週刊ポスト2022年2月11日号