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大分・宮崎M6.6の次に注意すべきは? MEGA地震予測による5つの最新警戒ゾーン

測量学の世界的権威の村井俊治・東大名誉教授

測量学の世界的権威の村井俊治・東大名誉教授

 深夜に九州を襲った大きな揺れ。大分県と宮崎県で震度5強、熊本県と高知県で震度5弱を記録した1月22日の日向灘地震を、3日前に警告していた人物がいる。

 本誌・週刊ポストで数々の地震予測を的中させてきた測量学の世界的権威の村井俊治・東大名誉教授だ。1月19日の有料メルマガ「週刊MEGA地震予測」で、〈2月17日頃まで〉と時期を明示し、宮崎、熊本、鹿児島3県の〈陸域または海域〉での地震に警戒を呼びかけたのである。村井氏が語る。

「九州は衛星画像の解析などで地震の前兆と思われる異常が観測されましたが、今回の地震でエネルギーは放出され切ったと考えています。しかし、異常が見られる地域は他にもある。この2か月、山梨県や和歌山県、小笠原などで震度5クラスの地震が相次ぎましたが、今後も各地で大地震が起きる可能性は高いと考えています」(以下、「」内は村井氏)

 MEGA地震予測は、国土地理院が全国約1300か所に設置した電子基準点のGPSデータを使って地表の動きを捉え、基準点の1週間ごとの上下動の「異常変動」、長期的な上下動の「隆起・沈降」、東西南北の動きの「水平方向の動き」という3つの主な指標を総合的に分析する。一昨年以降はAI人工知能)による危険度判定や、衛星画像の解析も導入した。

 それらを駆使して弾き出した最新の予測結果が、MAPで示した5つの警戒ゾーンである。

北海道東部警戒ゾーン

 この地域では、2003年に最大震度6弱の十勝沖地震が起きている。

「『隆起・沈降』では、根室半島から釧路までの広い範囲で沈降が続いています。これは大地震の直前に確認されることが多い兆候です。

 また1月中旬には釧路にある民間の基準点で『異常変動』が見られました。この地点で異常が観測されるのは非常に稀です。衛星画像の解析でも、九州と同じ異常が観測されている。再び十勝沖地震と同程度の地震が起きるのではないかと危惧しています」

東北警戒ゾーン

 太平洋側は震度5クラスの地震の常襲地帯だが、日本海側も要注意だ。

「東北は昨年9月初旬に『異常変動』がまとまって見られました。一斉に異常変動が観測される現象は、大地震の起きる半年ほど前に見られる傾向があります。

『隆起・沈降』では、岩手県、宮城県、福島県が隆起する一方、12月上旬から秋田県と山形県の沈降が進み、その境目の奥羽山脈周辺に歪みが溜まっていると考えられる。東北でも衛星画像の解析で地震の前兆と思われる異常が観測されています」

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