上映時間が長くなることへの懸念もある。
「2時間半超えの作品(予告を入れると3時間近くなる)に対し、上映時間に躊躇して劇場行きをやめる声も増えています。現状は明らかに過剰です。長尺の作品は途中休憩が入る時代もありました。1961年の『ウエスト・サイド物語』は2時間33分で休憩あり。対して、スティーヴン・スピルバーグがリメイクした『ウエスト・サイド・ストーリー』は2時間36分。こちらはもちろん休憩ナシです……」(同前)
娯楽としての気軽さか、ボリュームたっぷりの満足感か。映画に求める要素は人によって異なるからこそ難しい。
◆取材・文/原田イチボ(HEW)