スポーツ

羽生結弦「悲運のアクシデント」発言の波紋 “場外戦”の過熱に懸念

フリーに向けて練習する羽生結弦。奇跡を起こせるか(時事通信フォト)

フリーに向けて練習する羽生結弦。奇跡を起こせるか(時事通信フォト)

 北京五輪で3連覇がかかる羽生結弦(27)が出場するフィギュアスケート男子が波乱の幕開けとなった。ショートプログラム(SP)で冒頭に予定していた4回転サルコウが1回転になった影響で8位となった羽生は、10日のフリーでは上位6人の最終グループに入れず、その前の第3グループで演技を披露する。

 前回の平昌五輪のSPで17位に沈んだネイサン・チェン(22、米国)が羽生の持つ世界最高得点を更新してトップに立っており、ライバル同士が前回大会とは真逆の立場に入れ替わった状態でフリーを迎えることになる。

 羽生のSPでの失速の原因はミスではなく「悲運のアクシデント」だった。ジャンプを跳ぶ際に、リンクの氷に出来ていた溝に足を取られてしまったのだ。演技を終えた羽生はジャンプの踏み切りをした位置の氷を確認し、リンクから出る際に「ハマった」と洩らした。

 演技直後のインタビューで羽生は「ちょっと氷に嫌われちゃったかな」「自分の“穴”じゃなくて、他のスケーターの“穴”が存在していて、ちょうど滑っているときにガコッとはまっちゃって」と説明した。

 長年、フィギュアスケートを取材してきたスポーツライターは、こうした羽生の発言に少し不安を覚えたと言う。

「羽生選手はもともと、深刻な怪我や表にしていない事情があっても、結果は結果としてすべて自分の責任として言い訳のようなことは一切しないスタンスです。2019年の全日本選手権で4年ぶりの優勝を逃した時にも、過密日程などの影響を振られても『関係ないです。本当に弱かったってだけです』と潔く語っていた。

 それが今回は珍しく、他のスケーターによって出来た穴でジャンプが跳べなかったと語ったので、『大丈夫かな?』と思いました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
理論派として評価されていた桑田真澄二軍監督
《巨人・桑田真澄二軍監督“追放”のなぜ》阿部監督ラストイヤーに“次期監督候補”が退団する「複雑なチーム内力学」 ポスト阿部候補は原辰徳氏、高橋由伸氏、松井秀喜氏の3人に絞られる
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
(公式インスタグラムより)
『ぼくたちん家』ついにLGBTのラブストーリーがプライム帯に進出 BLとの違いは? なぜ他の恋愛ドラマより量産される? 
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン