SNSで発信している大手紙記者の1人は、「SNSのプロフィールにメルアドを公表しているから、そこに自分が書いた記事に関連した情報提供が来るというメリットもある。誹謗中傷も来るが、それは無視するようにしています」と語る。
だが、記者同士が記事をめぐってSNSで批判し合うという“内ゲバ”も起きている。上司のデスクは「とにかく舌禍が多い」と渋い顔だ。
「もともと記者には自己顕示欲の強い人が多いが、ツイッターで応援の声が届くようになると嬉しくなるのか、口が過ぎたり、ツイッターでアピールするために記事を書いているような本末転倒なことも。朝日では編集委員がツイッターで不適切な投稿をして広報が謝罪するなど何度か問題になっています」
記者のツイッターでの発信について、朝日新聞は「不適切な投稿があった場合は、所属長を含めた関係者で協議の上、個別に対応をしています。また、随時、研修で教訓を共有するなど、再発防止に努めています」(広報部)という。
※週刊ポスト2022年2月18・25日号