後遺症(PIXTA)

後遺症に長く悩まされる人も(PIXTA)

反ワクチンの炎上が恐ろしい

 さらに、それを指摘して情報を補うべきテレビや新聞も、リスクについてはほとんど報道してこなかった。地方のテレビ局の中には、ワクチン後遺症の問題を積極的に取り扱っているところも一部あるが、在京のキー局や全国紙は、ワクチンのリスクを報じることに消極的だ。一体なぜなのか。ニュース番組を担当する在京キー局のディレクターが語る。

 さらに、それを指摘して情報を補うべきテレビや新聞も、リスクについてはほとんど報道してこなかった。地方のテレビ局の中には、ワクチン後遺症の問題を積極的に取り扱っているところも一部あるが、在京のキー局や全国紙は、ワクチンのリスクを報じることに消極的だ。一体なぜなのか。ニュース番組を担当する在京キー局のディレクターが語る。

「番組スタッフたちも取材で県境を越えることが多いので、『打たなくてはいけない』という空気があり、みな打ちました。そのなかでも、やはり副反応が長引き、体調を崩す人もいて、『ワクチンは危ないのでは……』と感じている人が多いのは事実です。

 また、いまの情報番組はSNSから話題を拾って取り上げることが多いのですが、そのなかで『ワクチン反対』の意見に関心が高いのは把握しています。現実の生活の中でも、近所にワクチンを打って健康を害した人がいるという話を家族や知人から聞いていて、報道しなくてはと思っているのも本当です。

 それでも事実として、ほとんど報じていません。それはワクチンが原因と確信できる充分なエビデンスがない状況で報道したら、『反ワクチン』とみなされて炎上するかもしれないからです。それを懸念しています」

 接種のメリットとともに、デメリットが生じる可能性を指摘することは、前述の通り、メディアの当然の使命だ。だが、少しでもデメリットに触れるだけで「反ワクチン派」のレッテルを貼り、「非科学的なトンデモ論」と切り捨てて、炎上させる風潮は、それこそまったく非科学的で、異様で異常なことだ。これこそが「打ったら危ない」と大きな声で言えない言論封殺の正体ではないか。

 別のテレビ局の報道部員は、ワクチン後遺症の問題を取り上げるべきだと考え、何度か企画書を出したという。しかし企画が通ることはなかった。

「接種後の症状とワクチンとの因果関係は認められていないケースがほとんどですが、『もしかしたら、ワクチン接種後にこういう症状が出る可能性もある』という情報を提供することは必要だと思ったんです。

 しかし、すべて却下されました。上司に聞くと、放送時間が限られている中ではコロナを予防することや早期に受診することの大切さ、重症化しやすい人に対する注意喚起の方が重要だということでした。もう1つは、なかなかコロナの特効薬が出てこない中で、現時点でコロナのまん延を防止する手段としては、ワクチンしかないのに、接種推進に水を差す情報を出すのはどうかという意見もありました」

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