(時事通信フォト)

ワクチン接種推進のために視察を行う岸田首相(時事通信フォト)

 4か月経った現在も、強い疲労感や高熱、リンパ節の腫れ、ふらつき、腕や肩のだるさ、強い関節痛、背部痛、抜け毛など、さまざまな症状に苦しめられている。小学校低学年の子供を育てながら仕事を続けるために打ったワクチンで、Cさんは健康な体も仕事も失った。「治療費がかさみ、家計も苦しい」とCさんは訴える。

 親子で症状や接種への不安に苛まれるケースもある。女性セブン2月17日発売号の特集「ワクチン後遺症患者をさらに苦しめる厳しすぎる現実」で紹介した女性Jさん(40代)は、昨年5月末に2回目を接種後、両手両足に15cmにもなる大きな紫色の内出血が起こり、血小板が減少していると診断された。吐き気や息苦しさ、発熱、食欲不振などの症状にも苦しめられ、3か月で4回も入退院を繰り返した。

 自分が後遺症に襲われたワクチンを、中学3年生の娘には打たせたくなかったとJさんは話す。血のつながった娘が打つと、同じような症状が出るかもしれないと恐れたからだ。家族で意見が割れたものの、結局、娘は2021年10月と11月、2回接種を受けた。Jさんが話す。

「学校から『ワクチンを打った人だけ部活や行事に参加していい』という通知が来たんです。それに娘は受験勉強を頑張っているのに、コロナにかかったら試験を受けられなくなる。家族からそんな意見も出て、結局、娘は自分で打つと決めました。

 幸いなことに1回目も2回目も副反応は発熱くらいで済みましたが、娘に何かあったらと、私は心配で心配でたまりませんでした」

5人に1人が圧力を感じた

 CさんやJさんのように、「本当は打ちたくない」「子供に打たせるのは不安」と思ったのに、職場や学校で無言のプレッシャーを感じて、打たざるを得なくなった人も多いのではないだろうか。

 子供たちへの新型コロナワクチン接種の停止を求める活動を行っている「岡山・倉敷新型コロナウイルス感染対策市民審議会」が、昨年11月2~5日にかけて、全国の18~24才の大学生、短大生、専門学生に、ワクチン接種に関するアンケートを実施した(有効回答数1098人)。

 その結果、5人に1人以上(22.6%)が、「新型コロナワクチン接種において、圧力を感じている」と回答した。

 理由として挙げられたのは、「接種に参加しないと実習に参加できず、単位が取れない」「バイトのシフトに入れない」「採用が取り消しになる」といった回答だ。特に医療系の学生や、医療機関や介護施設で働く人の場合、「接種しないと働かせない」「配置転換をさせる」といった、強制に近い圧力を受けた人も多かったと示唆された。

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