国際情報

プーチン氏、過去に「女性じゃないから機嫌の悪い日はない」性差別発言

プーチン大統領(SPUTNIK/時事通信フォト)

プーチン大統領の女性に対する発言は過激だったことも(SPUTNIK/時事通信フォト)

 ウクライナ軍の徹底抗戦で思わぬ苦戦を強いられているロシアのプーチン大統領。国際社会からも孤立を深めている状況に、苛立ちを隠せないという。全国紙の元モスクワ特派員が解説する。

「米NBCが情報当局者からの情報として伝えたところでは、戦況の報告を受けたプーチン氏が、閣僚に激怒したそうです。プーチン氏は感情のコントロールが利かなくなっているのではないか、といった分析も各国の情報機関から出てきています。冷静沈着なイメージが強かった以前のプーチン氏では考えられないことです」

 かつてプーチン氏は、自身のドキュメンタリーを撮影したオリバー・ストーン監督のインタビューに応え、こう語っていた。

「私はまったく怒鳴ったりしないよ。怒鳴ると、相手によく聞こえなくなるからね。相手にはこちらの話をすべて聞いてもらわなければならない。怒鳴って大声を出すと、相手はこちらが何を言わんとしているかをよく理解できなくなる」(『オリバー・ストーン オン プーチン』土方奈美訳、文藝春秋刊)

 現状のプーチン氏を見ると説得力に欠ける発言だが、感情のコントロールに関するストーン監督とのやり取りのなかでは、さらに見逃せない発言をしている。

〈──あなたにも機嫌の悪い日はあるのだろうか。
「女性じゃないからね。機嫌の悪い日はないよ」

──(笑)ほら、これでアメリカ国民の五〇%が侮辱されたと思うよ。そう受け取られるだろう。
「誰かを侮辱するつもりはないさ。自然の摂理だ」

──つまりあなたから見ると女性のほうが男性より感情的であり、あなたは感情が理性に入り込んでくるのを好まない、とこういうわけだろうか?
「自然のサイクルというものがあって、男性にもおそらくあるが、女性ほどはっきりとはしていない(以下略)」〉(同前)

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン