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3月に届いた「ウクライナ女性との結婚斡旋」メールは、あまりにも無神経すぎる

コロナ禍で婚活、ましてや国際結婚を目指す婚活は厳しい(イメージ)

コロナ禍で婚活、ましてや国際結婚を目指す婚活は厳しい(イメージ)

 婚活中の人にとって、新型コロナウイルスの感染拡大で人生の予定が狂ったと思う人は多いだろう。なかでも、国際結婚をめざしている人にとっては、コロナ禍に加えて2月から始まったロシアによるウクライナ侵攻の影響も気になるところだ。日本人の国際結婚カップルをみると夫が日本人の割合が約7割と圧倒的に外国人妻が多いことを反映してか、婚活サイトも主に男性向けサービスが多い。真面目な紹介サービスがある一方、利用者の焦りと不安につけこむような業者も存在する。俳人で著作家の日野百草氏が、戦争のタイミングで送られたとする「ウクライナ美人」との結婚斡旋について探った。

 * * *
「ウクライナ女性との結婚を斡旋するそうです。詐欺だと思いますが酷いと思います」

 3月半ば、筆者のDMに届いた情報。国際結婚詐欺など珍しくもないし、それが詐欺かもわからない。以前もこれに近い情報は来たが、実際に一組でもゴールしていれば詐欺かどうかは難しいし、結局のところ恋愛問題、気に入らなければつき合わない、結婚しないというだけでそれも詐欺かは難しい。

 しかし今回はあからさまに「ウクライナ」である。ロシアの侵略により国土は戦場となり、多くの女性や子どもが隣国に避難している。そんなウクライナの女性をいきなり持ち出して「結婚しませんか」と斡旋する会社、あまりにピンポイント過ぎる。もちろん国際結婚の斡旋といっても玉石混交、多くは真面目な業者であることは言うまでもない。また本稿中の抜粋は原文ママとした。

「登録女性という写真がモデルみたいな美人で、ホームページのリンクは事務所の住所と電話番号もなくて、メールだけです」

 情報提供者の教えてくれたリンク先へ行ってみる。そこはウクライナだけでなくロシア・ウクライナ女性とあったが多くは(というかほとんど)ウクライナ人のようだ。それにしても、最終更新日は1年前の女性もいるがどういうつもりだろうか。一般のウクライナ人がずっと顔写真を晒すわけがないと思うのだが。ましてモデルばりの美女ばかり、ウクライナ人女性の美しさは世界的に知られているが、こんな若くて美人ばかりが登録されているものだろうか。そもそも戦争はともかくコロナ禍は2年以上続いている。どうやって婚姻に結びつくまで接触できるというのか、これまでどうやってウクライナ人女性と日本人をこの頃な禍でゴールインさせようとしていたのか、疑問だらけだ。

「経歴もすごい女性ばかりです」

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