デニス・シュミハリ首相(写真/AFP=時事)
ゼレンスキー氏の最側近にはドラマ『国民の僕』のスタッフも控えている。
「大統領首席補佐官のセルヒー・シェフィールはゼレンスキーの番組制作会社の元プロデューサー。裏方として、ゼレンスキーの動画による情報発信にも関わっていると考えられます」(グレンコ氏)
またゼレンスキー氏の演説は評価が高いが、そこには“脚本家”の存在も指摘されている。
「(演説内容を)すべて彼が1人で考えているとは思えません。実際の喋りはそこまで上手くなく、大統領選期間中も用意された原稿以外はしどろもどろでした。役者なので用意されたセリフは言えますが、アドリブは苦手なようです」(同前)
山田氏は、演説原稿を書いているのは「妻で脚本家のオレナ夫人ではないか」と推測する。
「オレナ氏は44歳で大統領と同い年。8年間の交際後、2003年に結婚しています。2019年には夫人が『ヴォーグ』ウクライナ版の表紙を飾りました。ゼレンスキー氏の会社で脚本家を務めていたので、スピーチ原稿に関与している可能性はある」
大統領が異色なら、閣僚たちも異能の人ばかり。そうしたメンバーが、プーチン氏の謀に、大打撃を与えているのだ。
※週刊ポスト2022年4月8・15日号