芸能

俳優、タレント・杉浦太陽「子育てに一段落はない。ずっと山が続きます」

杉浦太陽

杉浦太陽さんが『ママがもうこの世界にいなくても』について語った

 俳優、タレントの杉浦太陽さんは妻でタレントの辻希美さんと今年で結婚15年目。1女3男の父親でもある彼は、書籍『ママがもうこの世界にいなくても』の著者で、ステージIVの大腸がんと闘った遠藤和(のどか)さんを支えた夫の将一さんに共感した部分が多々あると話す。

 * * *
 本は、和さんの視点で、日記形式で綴られています。耳あたりのいい“感動エピソード”だけではなくて、すごくよかった。夫婦の実情がしっかり描かれていると感じました。和さんは「遠藤さんとケンカした」とか「ムカつく」とかも書き記していましたが、男目線から「このとき将一さんはきっとこういう気持ちだったんだろうな」と感じた部分もありました。将一さんも、僕と同じように結婚当初は独身気分の抜けないところがあったのかもしれません(笑い)。

 もちろん、将一さんはこれ以上できないというぐらい、和さんをしっかりと支えていたと思います。日記には、将一さんが夫、そして父親になるという自覚をもつ過程が鮮やかに描かれていました。特に和さんが妊娠してからは、それが日に日に色濃くなっていくのが印象的でした。

 結婚して家族になると「幸せだからなんでもいい」とか、楽しいことだけを言っていられるわけではない。もっと現実的な問題と向き合うことになるわけです。子どものこと、老後のこと、親類縁者のこと、介護のことなど、なかには目を背けたいこともある。そういうことに一つ一つ、時間をかけて夫婦で向き合うことで、家族になっていくものだと思うんです

 その点、遠藤家はものすごい急ピッチで絆を深めて、家族になったのだろうと感じました。和さんが21才でがんの宣告を受けてから24才で亡くなるまでの3年間で、闘病、妊娠、出産、育児を経験されたわけですから。

 将一さんの目線で読んだ僕は、妻の家族との距離感にもとても共感しました。杉浦家は、妻の家族が徒歩圏内、僕の実家は大阪だから、和さんの実家の櫛引家が近くにいて、将一さんの実家は北海道というのは似たようなシチュエーションだなと。自分の家族より妻の家族との方が、距離が近くなるんですよね。

 心の距離は、自然とは近くならないんですよ!  溶け込む努力はしました。頻繁に遊びに行ったり、一緒にお酒を飲んだり、買い物をしたり、旅行に行ったり。その結果、この15年で「家族」になることができたと思っています。

関連記事

トピックス

「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
悠仁さまの「加冠の儀」に出席された雅子さま(時事通信フォト)
《輝きを放つシルク》雅子さま、私的な夕食会で披露した“全身ゴールド” ファッション専門家「秋を表現された素晴らしい一着」
NEWSポストセブン
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
クイズ企画が人気を集めている『新しいカギ』の特番が放送される(公式HPより)
《1コーナーから2時間特番に》『新しいカギ』「高校生クイズ何問目?」が高校生から高い支持 「純粋にクイズを楽しめる」「負けても納得感」で『高校生クイズ』との違いも 
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン