『糸』では小松菜奈と共演
さらに文武両道で優秀な兄弟・義円を陥れて戦に向かわせ、結果、義円は戦死。兄弟関係をも壊してしまう。ダークな一面も見えてきた。
13話では、肝心な時に前夜、初めて出会った娘・里(三浦透子)と朝寝をして、義時らに置いてきぼりされる。おいおい、純愛キャラじゃなかったの!? 今後、平家との激戦では、義経はそれまでタブーとされていた戦法で激戦を制したともいわれる。戦のやり方までも壊すことになるのか…。義経は、鞍馬山の天狗に兵法を授けられたとの伝説があるし、平家が滅んだあとは、「日本一の大天狗」と言われた策謀家の後白河法皇(西田敏行)とも関わるはず。W天狗に影響され、人間離れした姿を見せるとすれば、もはや天狗と人間の垣根も壊してますな。
感心するのは、菅田将暉はこんなニュータイプの義経にぴったりだということ。さすが、「あて書き」と言われる三谷幸喜作品だ。時代の改革者、挑戦者として軽やかに既成イメージを壊しながら、義経の切なさ、辛さを見せつけられたら、もう大変。今から心がざわつく。
『鎌倉殿の13人』に出演する小池栄子
小池栄子とのバトルにも注目