特に重要なのは空腹を感じる時間を長く保つことだ。
「ここ数年で明らかになったのは、空腹の時間に比例してサーチュイン遺伝子を活性化させる酵素が増えること。15時間以上、何も食べない時間を作ることが理想です」(古家さん)
自身もほぼ毎日、約16時間の“プチ断食”を実践しているという高雄病院理事長の江部康二さんもこう語る。
「長時間の空腹状態によってサーチュイン遺伝子が活性化し、『オートファジー』と呼ばれる、細胞を内側から生まれ変わらせる機能も発動します。このオートファジーの恩恵は計り知れないほど大きく、ほとんどの生活習慣病はこの機能によって解決されると言っても差し支えない。
世界的にも大きな注目を集めており、2016年には東京工業大学の栄誉教授・大隅良典さんがオートファジー研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。サーチュイン遺伝子を活性化し、オートファジー機能を発動させるいちばんの近道は、“1日3食”という常識を即座に捨てることにほかなりません」
※女性セブン2022年4月28日号