佐々木朗希をロッテの大投手はどう見るか?(時事通信フォト)

佐々木選手の剛速球は人々の記憶に鮮明に刻まれた(時事通信フォト)

 1年目も2年目も、球団や監督らは彼を大切に育てていたのだろうが、それをこちらが知る由もない。鳴り物入りでプロの世界に入っても、全ての人が活躍できるとは限らない。怪物と称されたとはいえ、芽が出るのは難しいのだろうと思っていた。人間は勝手なもので、並みいる選手の中において、目立って活躍する姿を見れば記憶に残るが、そうでなければ思い出すのも難しくなってくる。まるで「フォン・レストルフ効果」のようだ。

 フォン・レストルフ効果とは、似たようなもの、同じようなものの中で、目立つものや特徴のあるものが印象に残り、記憶に残りやすいという傾向である。しかし、日々活躍する選手たちの中で、目覚ましい活躍を見せ、メディアの注目を一気に集めるのは簡単ではない。佐々木選手の場合、高校野球では残念ながら出身校が甲子園に出場できず、彼の活躍する試合を見たことはなかった。そのため、怪物という異名が先行するだけで、彼の野球が強く印象に残っていなかったこともある。

 だが、忘れていたからこそ、彼の活躍はより新鮮で鮮やかに感じられ、印象的だったとも言える。彼の名前と長い手足で剛速球を投げる姿は、はっきり記憶に刻まれた。これはこの効果の影響だろう。

 さて、怪物という言葉の意味を調べてみると、性質や行動、力量などが人並み外れた人物のこととあり、そこには、その人物に対する畏敬の念が込められている。そこで昭和、平成、令和と時代を象徴する怪物をネットで検索すると、名前が上がってくるのはプロ野球の投手ばかり。昭和の怪物は江川卓さん、平成の怪物は松坂大輔さん、そして令和の怪物は佐々木選手。時代とともに怪物の雰囲気もずいぶんと変わってきたが、どの時代も野球人気が高く、それだけ野球人口も多く、彼らは野球少年たちの憧れ、野球ファンの期待の存在だ。怪物という異名を持つ選手は1つの時代を作ると言えるだろう。

 今シーズンは佐々木選手に、令和の怪物らしい見事な勝ち星を積み上げてほしい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

“マッサージ店”の元マネージャー、プンシリパンヤー・パカポーン容疑者(38)。12歳のタイ少女にわいせつな行為をあっせんさせた疑いがある(写真右:時事通信)
〈仕事の初日、客は1人〉〈怖くて手も腕も足も震える〉押収物の“日記”に綴られた壮絶な日々……12歳タイ少女に性的サービスあっせんの“ブローカー”タイ人女性(38)が検挙
NEWSポストセブン
苦戦が予想される岸信千世氏(時事通信フォト)
《総選挙・注目選挙区を予測》橋本龍太郎・元首相の息子、安倍晋三・元首相の甥は苦戦の見通し 「反高市」の武田良太氏は維新現職と与党同士の潰し合いに
週刊ポスト
中国出身の女性インフルエンサー・Umiさん(TikTokより)
「長期間歩かずにいたせいで神経に影響」クスリ漬け、歯を全部抜かれたのでは…中国ギャル系インフルエンサー(20)の現在の容態《“詐欺集団の幹部の恋人”説に本人が「以前はね」》
NEWSポストセブン
北海道日高町で店の壁の内側から遺体が見つかった事件。逮捕された松倉俊彦容疑者(49)、被害者の工藤日菜野さん。(左・店舗のSNSより、右・知人提供)
「2人の関係は公然の事実だった」飲み屋街で目撃されていた松倉俊彦容疑者と被害女性の“親密な関係” 「『嫁とはレス』と愚痴も」【日高・看護師死体遺棄】
NEWSポストセブン
不正受給の返還を促す中小企業庁HPより
《コロナ禍から3年》「就職しようとしても不正の件がすぐにバレ…」 全額返還しても不正受給者とその家族を悩ませ続けるネットに残る名前
NEWSポストセブン
島根県の私立松江西高校で男子生徒が教師と見られる男性に暴言や机や椅子を投げたりする動画が拡散されている(HP/Xより)
「謝れや、オラァ!」私服の生徒が暴れ、“おじいちゃん教員”は呆然と立ち尽くし…「炎上した動画は氷山の一角です」島根・松江西高校のOBが明かした“環境激変”の実情
NEWSポストセブン
2025年に成年式を終えられた秋篠宮家の長男・悠仁さま(時事通信フォト)
「後継者は悠仁さま?」伝統の書道“有栖川流”、眞子さまは「筆致に賛否」佳子さまは「左利き」……秋篠宮家「書道教育」事情
NEWSポストセブン
年末に放送された『ザ・ノンフィクションの大みそか2025~放送30周年スペシャル~』司会の吉岡里帆、出演したクズ芸人の小堀敏夫
《消えた「女優・吉岡里帆の笑顔」》相方にも愛想尽かされて解散…クズ芸人・小堀敏夫氏がコンビ解散の真相を激白
NEWSポストセブン
照ノ富士(右)と先輩・白鵬の立場は逆転か(時事通信フォト)
《元横綱・照ノ富士》高まる伊勢ヶ濱親方の存在感 弟子の四股名は変更し、スカウト網もその手に…“白鵬の残したすべて”を獲得する勢い
週刊ポスト
「新年祝賀の儀」で彬子さまが着用されていたティアラが話題に(時事通信フォト)
《これまでと明らかに異なるデザイン》彬子さまが着用したティアラが話題に「元佐賀藩主・鍋島家出身の梨本宮伊都子妃ゆかりの品」か 2人には“筆まめ”の共通項も
週刊ポスト
韓国のガールズグループ・BLACKPINKのリサ(Instagramより)
《目のやり場に困る》BLACKPINKのリサ、授賞式→アフターパーティの衣装チェンジで魅せた「見せる下着」の華麗な着こなし
NEWSポストセブン
「第8回みどりの『わ』交流のつどい」で、受賞者に拍手を送られる佳子さま(2025年12月、共同通信社)
「心を掴まれてしまった」秋篠宮家・佳子さまが海外SNSで“バズ素材”に…子どもとの会話に外国人ユーザーらがウットリ《親しみやすいプリンセス》
NEWSポストセブン