ライフ

【痛風著名人座談会】グレート義太夫が明かす「痛風になってよかったこと」

痛風になって何がよかった?

痛風になって何がよかった?

 痛風に苦しんでいるという黒川博行氏(作家・73)、グレート義太夫氏(お笑い芸人・63)、大竹聡氏(ライター・59)の「痛風ブラザーズ」。ある日突然、足の指や足首などが腫れ、激痛に襲われる痛風だが、仕事をするうえで彼らが抱いていた悩みとは。開催された座談会では泣けて笑える体験談が飛び交って──。【全4回の第3回。第1回から読む

 * * *
大竹:黒川さんの小説『落英』『桃源』には痛風持ちの刑事・上坂勤が登場しますけど、「勤ちゃん」には黒川さんご自身の経験が反映されているのでは?

黒川:はい。登場人物に何らかのハンディキャップを負わせるようにすると、読者は喜ぶんです。「俺はここまでひどくない」とか。痛風なら自分の経験をそのまま書けるし、笑えますからね。一番便利な病気です(笑)。

大竹:急に足が腫れて痛くなったから、サンダルを買って脱いだ革靴を手に持って歩く。ああいうシーンは想像では書けません。それに勤ちゃんにはどことなく愛嬌がある。

黒川:ネット上の読者の感想を見ても「小太りで痛がる勤ちゃんがかわいい」という意見が多いんですよ。

大竹:たしかに、痛風は誰にも心配してもらえない(苦笑)。

義太夫:痛風のおかげでいいこともありました。「義太夫が痛風になった」っていうのがニュースになった後、『27時間テレビ』(フジテレビ系)に出た時に、荒井注さんが「なんだ、兄ちゃん、痛風なの?」って話しかけてくださったんです。それから成人病の話になって、「気をつけなきゃダメだ」ってアドバイスされましたよ。

大竹:注さんも痛風だったんですか?

義太夫:糖尿。痛風は出てないっておっしゃってましたね。僕は痛風が出た3年後に糖尿病にもなっちゃいました。ウガンダ・トラさんが糖尿と痛風の大先輩で、同じマンションに住んでたんですけど、2人で足を引きずって歩いてた(笑)。

黒川:芸能人はそういう病気のことはほとんど公表しませんよね。

義太夫:糖尿病はあまり言わないんですよ。言うと仕事が減るから。飲み物とか食べ物とかのCMは絶対ダメだし。

 薬も効かなかったら大変なことになる。それでウチのマネージャーが探してきたのが、墓石のCM。もう少し待ってくれよって。

黒川:そういえば、義太夫さんは太ってるイメージだったけど、ずいぶん痩せたんやないですか?

義太夫:糖尿で40kg落ちました。114kgあったのが今は70kg。うちの師匠には「半分になって生きてるのはお前とヒトデくらいだな」って言われます。もともとお酒は体質に合わなくてあんまり飲まないんですけど。

大竹:見た目は義太夫さんが一番飲めそうなんですけどね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

夜の街にも”台湾有事発言”の煽りが...?(時事通信フォト)
《“訪日控え”で夜の街も大ピンチ?》上野の高級チャイナパブに波及する高市発言の影響「ボトルは『山崎』、20万〜30万円の会計はざら」「お金持ち中国人は余裕があって安心」
NEWSポストセブン
東京デフリンピックの水泳競技を観戦された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年11月25日、撮影/JMPA)
《手話で応援も》天皇ご一家の観戦コーデ 雅子さまはワインレッド、愛子さまはペールピンク 定番カラーでも統一感がある理由
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ドッグフードビジネスを展開していた》大谷翔平のファミリー財団に“協力するはずだった人物”…真美子さんとも仲良く観戦の過去、現在は“動向がわからない”
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
悠仁さま(2025年11月日、写真/JMPA)
《初めての離島でのご公務》悠仁さま、デフリンピック観戦で紀子さまと伊豆大島へ 「大丈夫!勝つ!」とオリエンテーリングの選手を手話で応援 
女性セブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(読者提供)
《足立暴走男の母親が涙の謝罪》「医師から運転を止められていた」母が語った“事件の背景\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\"とは
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン