国内

看護学校でパワハラ横行、退学者続出 背景に医療現場の体育会系気質と教員不足

「報じられたのは氷山の一角です。全国のほかの看護学校でも、こうしたハラスメントがまかり通っています」

 そう話すのは、北関東にある、ある看護学校「A」の関係者だ。Aは「准看護師」の育成を担っている。准看護師は、医師や看護師の指示のもと、病院やクリニックで診療補助を担う医療従事者だ。介護施設などでも就業できるとあって、近年、活躍の幅は広がっており人気の職種だ。

 看護師資格を得るためには、3年制の学校に通い、看護師国家試験にパスしなければならない。一方、准看護師になるための学校は2年制で、かつ都道府県知事より与えられる資格である分、取得が容易だとされる。先の関係者が続ける。

「今年3月に卒業した学年は、約30人が入学しましたが、半数以上が途中退学するという異常なことが起きています。しかも、今年はまともな卒業式さえ行われませんでした。昨年秋に生徒の1人が新型コロナに感染したことをもって、“裏切り者”が出たから、式をやらないという。当日はわずか15分ほどで、卒業の書類を渡すだけの簡素なものでした」

 木更津の学校に匹敵するほどの大量退学が、Aでも起きていたのだ。

「この4月に2年生になった学年も、約40人の入学に対し、すでに15人以上が退学しています」(前出・関係者)

 厚生労働省がまとめた最新(2020年)の「看護師等学校養成所入学状況及び卒業生就業状況調査」によると、准看護師学校の卒業者数は、入学時の約83%。つまり「退学率」は20%に満たない。Aの退学率が、異様なほど高いことがわかるだろう。

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