映画では、平凡で情けない夫役
(c)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS 香取慎吾3年ぶり主演映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』 9月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。ヒロインは香取と初共演の岸井ゆきの。市井昌秀監督(『台風家族』)オリジナル最新作。
そして3つめは、3年ぶりの映画となる『犬も食わねどチャーリーは笑う』で演じる「平凡で情けなくダメな」結婚4年目の夫。
表向きは仲よし夫婦だが、妻がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、小さなすれ違いがつまびらかになっていく。そんなシチュエーションにもがく夫婦がユーモラスに描かれる。
同作の市井昌秀監督の構想は「大切な人との関係性を見つめ直すもの」。もう一つは「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」で、脚本は香取に当て書きされたという。
「平凡で情けない」とは、香取のイメージからは離れるような気もするが、写真で役に扮したシンプルなTシャツ短パン姿を見ると、確かに身近にいそうな共感できる雰囲気を漂わせている。
「また、映画に出演させてもらえてとても嬉しいです。
初めて市井監督の映画に参加しました。
初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。
笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。
恐怖の連続でした!
自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!
コメディです。
コメディだけど、泣けるんです。
いい意味で。。」(香取コメント)
この「いい意味で」というのは、劇中で、香取演じる夫が妻(岸井ゆきの)との会話を適当に受け流すときに使うセリフ。
ちなみに、香取と市井監督との接点は14年前までさかのぼる。08年『ぴあフィルムフェスティバル』で、まだキャリアをスタートさせたばかりの市井監督の作品を、当時審査員だった香取が高く評価していた。
そこで、いつか香取と映画の仕事をしたいという強い思いをもった市井監督。その念願がかなった作品でもあるというから、期待が高まる。
ステージでジャズを歌う香取とも、慎吾ママとも違う、親近感のわく香取。どれもが別次元のようでありながら、どれもがやっぱり香取慎吾! と納得できてしまう安心感とポジティブ感。いまのような時代にいっそう心地よい。