さまざまな表情も見せていた現場でのアリス。今回、活動休止を発表
妹の活躍が目立ち始めると、アリスは「すずの姉」と揶揄されるようになっていた。
「責任感の強いアリスさんは、デビュー当時から期待に応えられないことに罪悪感を抱いていました。次第に塞ぎ込むことが増え、仕事に身が入らないことも多くなっていたんです。そんな期間が7年ほど続きました」(アリスの知人)
今日の活躍につながる転機となったのは、2017年に放送された連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)への出演だった。アリスは「これでダメだったら女優を辞めよう」と覚悟を決めて撮影に挑み、コミカルな女性芸人の役を好演。これが業界関係者の目にとまりオファーが急増した。
だが皮肉にも、この成功がアリスを苦しめることになる。冒頭の休養宣言の前日に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)で、アリスは「主役を演じる機会が増え、心に余裕がなくなった。座長の自分が“引っ張らなきゃ”“笑顔でいなきゃ”と追い込んでしまう」と胸の内を明かした。
「あの7年間に逆戻りしてはいけないという気持ちもあったのでしょう。だからこそこれまで以上の根性で、乗り越えようとしてしまったのかもしれません」(前出・アリスの知人)
「すずの姉」と呼ぶ人はもういない。ゆっくり静養して、自然体で戻ってきてほしい。
※女性セブン2022年5月12・19日号