スポーツ

西郷真央を育てた「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」次の優勝候補の名前

今季絶好調の西郷真央

今季絶好調の西郷真央もジャンボ門下生

 女子ゴルフ国内ツアーで西郷真央(20)の勢いが止まらない。5月24日に「ブリヂストンレディス」で優勝し、今季出場した10戦で早くも5勝。不動裕理の11戦5勝の「最速記録」を塗り替えた。2週連続で予選落ちしていた西郷はテイクバックの違和感に悩んでいたが、師匠のジャンボ尾崎こと尾崎将司にアドバイスを受けての復活劇だった。ここ数年、女子ゴルフの世界では西郷を筆頭に原英莉花(23)や笹生優花(20)など「ジャンボ門下生」が台頭している。

 この「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」から“次の優勝候補”と期待されているのが佐久間朱莉(19)だ。西郷の1学年下となる2002年生まれだが、ともに2018年から開設されたアカデミーの1期生として切磋琢磨してきた間柄だ。佐久間は2021年6月のプロテストで初受験の18歳ながらトップ合格。アカデミーから3人目のプロゴルファーとなった。今シーズンはQT14位の資格で、2022年シーズン前半戦に参戦。2月には大東建託と所属契約を結んでおり、期待のほどが窺える。ゴルフ担当記者が語る。

「佐久間は中学3年からジャンボに弟子入りしていて、アカデミー設立と同時に1期生になりました。ジャンボさんからのアドバイスは“振って振って振りまくれ”というもので、当時は飛距離が課題だった。午前中は筋トレ、午後は短くて重いクラブで素振りを続けたという。これによって飛距離が30ヤード伸びたそうです」

 佐久間は身長158cmの西郷よりもさらに小柄な155cmだが、今シーズンのドライビングディスタンスは241.98ヤードで全体の21位(5月22日現在。以下同)。ドライビングディスタンスとフェアウエーキープ率を合算した「トータルドライビング」では3位につけており、同門の西郷(4位タイ)や原(7位タイ)より上にランクインしている。

 そんな佐久間の今シーズンの成績は、12試合に出場してベスト10入り1回、予選落ちが3回。メルセデスランキングは26位(ブリヂストンレディス終了時点)で、獲得賞金は31位(997万円)だ。なかなか上位に食い込めない試合が続いているが、「課題はパターとリカバリー」(担当記者)と言われており、平均パット数が65位、リカバリー率は53位と下位に甘んじている。

 師匠・尾崎将司は今年2月のアカデミーのセレクションで、こう話していた。

「自分の目標を自分しっかり持つことは必要だが、最終目的が大きいほどいいわけでもない。目標というのは、1回クリアしないといけないというところに置いてやらないといけない。それで越えたら次に挑戦する。富士山を登るのは最後で、まずは近所の裏山から征服しないと。それを繰り返して富士山の頂上にたどり着く。そういうことが必要だと思うね」

“シルバーコレクター”と呼ばれ、なかなか勝ちきれなかった西郷も今季は初優勝から波に乗った。佐久間にとって「プロ初優勝」は決して“富士山の頂上”ではないはずだ。今季、残りの試合での戦いぶりから目が離せない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン