国内

全国ろうあ者大会「臨席されるのは秋篠宮ご夫妻のみの予定」佳子さま不在の波紋

手話でのスピーチのご経験もある佳子さまが、大会は不在となる

手話でのスピーチのご経験もある佳子さま(写真は2020年1月、東京・千代田区。時事通信フォト)

 天皇や皇族が、一般国民と触れ合う機会は「公務」の場であることがほとんどだ。式典に臨席されたり、民間団体の活動を視察されたりすることで、その活動自体を世間に広く知ってもらう役割を担われている。

 そうした公務には、それぞれのご興味や関心によってある程度の“ジャンル分け”がなされている。たとえば天皇陛下は「水」や「山」にまつわること、皇后雅子さまは「動物」に関することなどだ。東京五輪招致の決定打になった、IOC総会での高円宮妃久子さまのスピーチも、さまざまなスポーツへ造詣や愛情が深かった故・高円宮さまの姿勢を受け継がれてのものだろう。それだけに、6月11?12日に広島県で開催される「全国ろうあ者大会」をめぐっては、宮内庁関係者から戸惑いの声があがるのも無理はなかった。

「佳子さまは、臨席されないのか──」

 5月27日、全国ろうあ者大会に、秋篠宮ご夫妻が臨席されることが発表された。

「6月11、12日の2日間、ご夫妻は広島県を訪問されます。滞在中には、平和記念公園で原爆慰霊碑への献花なども予定されています。ろうあ者大会へのご夫妻の臨席は、70回目の節目ということが理由の1つのようです。ご夫妻は5年前、65回大会にも臨席されています」(皇室記者)

 紀子さまは大学生の頃から手話を学ばれ、過去に何度となく公務の場で聴覚に障害のある人と交流されてきた。

「ご両親とご一緒に、佳子さまも臨席されると目されていました。佳子さまも紀子さまの影響で手話を学ばれ、公務の折、手話でスピーチされたこともありますから」(前出・皇室記者)

 それだけではない。佳子さまは昨年5月から、大会を主催する全日本ろうあ連盟に、非常勤嘱託職員として勤務されている。したがって、当然佳子さまもお出ましになるとみられていた。ところが蓋を開けてみれば、臨席されるのはご両親のみの予定だった。

過去には「父子ふたり公務」も

 天皇や皇族と公務の関係を、皇室ジャーナリストが解説する。

「宮内庁が窓口となり、各省庁や団体からのお出ましの希望を受け付けます。ただ、リクエストは天皇皇后両陛下に集中する傾向がある。そのため、公務の内容に応じて、宮内庁がどなたにお願いするかを調整するようです。特に、皇室全体が“高年齢化”している最近は、佳子さまは、若い人が多くかかわる公務へのお出ましが多くなっていたように感じられます」

 秋篠宮さまは2004年の誕生日会見で「公務というものはかなり受け身的なものではないか」と述べられた。佳子さまも、2019年3月に大学を卒業された際、「私が何をやりたいかではなく、依頼を頂いた仕事に、一つ一つ丁寧に取り組むというのが基本的な考え方」と表明された。前出の皇室ジャーナリストが続ける。

「たしかに、天皇や皇族は公務に対しては“受け身”です。また、天皇や皇族がご自身の意思で、公務を“お断り”することはありません。しかし、宮内庁が天皇や皇族のお気持ちをくみ取ることはありえます。佳子さまが、職員として勤められているにもかかわらず、ろうあ連盟が主催する大会にお出ましにならない理由には、父母との地方での宿泊公務に前向きになれない佳子さまの心情を、宮内庁側が慮ったとも考えられるのです」

関連記事

トピックス

嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
SNSで「卒業」と離婚報告した、「第13回ベストマザー賞2021」政治部門を受賞した国際政治学者の三浦瑠麗さん(時事通信フォト)
三浦瑠麗氏、離婚発表なのに「卒業」「友人に」を強調し「三浦姓」を選択したとわざわざ知らせた狙い
NEWSポストセブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
中日に移籍後、金髪にした中田翔(時事通信フォト)
中田翔、中日移籍で取り戻しつつある輝き 「常に紳士たれ」の巨人とは“水と油”だったか、立浪監督胴上げの条件は?
NEWSポストセブン