襲名公演が行なわれる歌舞伎座では、これまで感染防止のために団体客の受け入れはストップしていたものの、5月からは受け入れを再開。それにより、客層も変わってきているという。
「最近では海老蔵さんの公演で、今まで見かけなかったような高校生の団体などの若い層や、子連れの夫婦なども見るようになりました。海老蔵さんのSNS活動や自主公演は、確実に新しい層の掘り起こしに繋がっている。
昔から『歌舞伎は襲名で儲ける』という言葉があるように、祝事である襲名披露では、座敷の値段もご祝儀値段となり、ファンも押しかけます。海老蔵ほどの人気者が、歌舞伎界トップの大名跡・團十郎を襲名するとなれば、チケットは飛ぶように売れることは明白です。松竹は8月には座席規制を撤廃し、全席販売することも発表しており、どのくらい人が集まるのか見物ですね」(同前)
コロナ禍の中で厳しい状況が続いていた歌舞伎界に、久々の明るいビッグニュースだ。