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『DAIGOも台所』、好感度さらにアップさせる「お皿洗い」の効果

料理番組での司会ぶりが話題のDAIGO(時事通信フォト)

料理番組での司会ぶりが話題のDAIGO(時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、2022年4月から始まった料理番組『DAIGOも台所~きょうの献立 何にする?~』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)で司会に抜擢されたDAIGO(44才)について。

 * * *
 見ているとほのぼのした気分になってくるのが、4月から始まった『DAIGOも台所~きょうの献立 何にする?~』だ。MCはミュージシャンでタレントのDAIGOさん。番組はなかなかの好評ぶりで、SNSでも人気を集めているという。

 放送しているのは月曜~金曜の午後1時半から。それまでの27年、この番組枠には、関西で絶大な人気を誇る上沼恵美子の長寿番組『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』が放送されていたし、前の時間枠は黒柳徹子さんの有名トーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系列)。カリスマ的ベテランによるご長寿番組に続く番組は、料理番組というより、初心者向け料理教室のような印象だ。

 オープニングからして、いつもよりしゃべりが硬くややぎこちないDAIGOさん。それがかえって、初心者が料理や家事に真面目に取り組もうとする時の緊張を感じさせる。これだけで、彼の料理に対する姿勢が見えてくる。最初に与えられた情報で、その人の印象が決まりやすいといわれる「初頭効果」が利いているのだ。番組中は、慣れない手つきながら、どんな作業も慎重に注意深く行う様子に、『はじめてのおつかい』(日本テレビ系)で、子供を心配しながら見守るような感覚を思い出す。

 作る料理は手軽に簡単に作れるものから、少々凝ったものまで色々だ。野菜に肉、魚と使われる素材は日々、入れ替わる。料理を教えてくれるのは、辻調理師専門学校の講師陣や料理コラムニストだ。その日に提案されるメニューは3つ。そのうちの1つを先生と一緒に作ってみるというより、先生が懇切丁寧に教えながら、DAIGOさんが少しだけトライしてみるという設定だ。だからなのか、個人的には、“きょうの献立 何にする?”より、『DAIGOも台所~きょうのDAIGO 何をする?~』とサブタイトルをつけてみたくなる。

 それは、先生がその日の献立で、彼に何をさせようとするのか、それを彼がどう作業するのかわからないからだ。たとえば5月23日に放送された「アジの香味パン粉焼き」でのこと。下ごしらえしていく先生の横で、その手つきや流れるような作業を見ながら、彼は「うわ~」「は~」「え~」と感嘆詞を連発する。そのせいか、どれもが初めて見るもの、初めて知ることみたいな印象が強くなる。

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