スポーツ

那須川天心vs武尊 金銭トラブル報道で「フジ生放送中止」の裏側、新社長人事の影響も

格闘技界に激震(左から那須川天心、榊原信行代表、武尊。写真=Motoo Naka/AFLO)

格闘技界に激震(左から那須川天心、榊原信行代表、武尊。写真=Motoo Naka/AFLO)

 日本格闘技界最大のビッグマッチといわれている那須川天心と武尊の「キックボクシング頂上対決」。開催が6月19日に迫るなか、生中継する予定だったフジテレビが突然試合の放送中止を決め、格闘技界に激震が走っている。

 5月31日、フジは公式ホームページで「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりました」と発表。この突然の声明に怒りの声をあげたのが、“世紀の一戦”の仕掛け人で大会の実行委員を務める格闘技団体「RIZIN」代表の榊原信行氏(58)だった。

 榊原氏は同日夜に開かれた記者会見で、「頭が真っ白になっている」「あまりに酷すぎないか」と語気を強めた。

 契約に至らなかった理由について、「明確なものはない」としつつも、「5月9日に週刊ポストさんで私に関する音声データをベースに記事が載りました。これは当然、フジテレビさんからするとゆゆしき問題」と本誌・週刊ポスト記事が理由だと話した。

『週刊ポスト』5月9日発売号では、榊原氏がRIZIN関係者と暴力団の交際を認めたとされる音声が流出し、その音声をめぐって金銭トラブルになっていることを報じた。続く5月16日発売号では、榊原氏がインタビューに応じ、「私自身には反社会的勢力との交際はない」と断言、疑惑が取り沙汰された関係者についても「改めてチェックさせてもらいましたが、清廉潔白」と言い切った。

 フジテレビも本誌・週刊ポストの取材に、「現段階では放送予定に変更はない」としていた。それから2週間、突然中止を発表した裏には何があったのか。フジ関係者はこう話す。

「局内では、ポストの記事の反響が広がるなかで、問題視する声が増えてきた。とくに、榊原代表の反論記事で、彼が音声データの存在と金銭トラブルを認めたことは大きかった。第2弾掲載後、港浩一氏がフジの新社長になる人事が発表されたことも影響している」

 改めてフジに放送中止の理由を訊いたが、「諸般の事情を総合的に考慮した結果」(企業広報部)と答えるだけだった。

関連記事

トピックス

ロッカールームの写真が公開された(時事通信フォト)
「かわいらしいグミ」「透明の白いボックス」大谷翔平が公開したロッカールームに映り込んでいた“ふたつの異物”の正体
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《白パーカー私服姿とは異なり…》真美子さんが1年ぶりにレッドカーペット登場、注目される“ラグジュアリーなパンツドレス姿”【大谷翔平がオールスターゲーム出場】
NEWSポストセブン
和久井被告が法廷で“ブチギレ罵声”
【懲役15年】「ぶん殴ってでも返金させる」「そんなに刺した感触もなかった…」キャバクラ店経営女性をメッタ刺しにした和久井学被告、法廷で「後悔の念」見せず【新宿タワマン殺人・判決】
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、初の海外公務で11月にラオスへ、王室文化が浸透しているヨーロッパ諸国ではなく、アジアの内陸国が選ばれた理由 雅子さまにも通じる国際貢献への思い 
女性セブン
几帳面な字で獄中での生活や宇都宮氏への感謝を綴った、りりちゃんからの手紙
《深層レポート》「私人間やめたい」頂き女子りりちゃん、獄中からの手紙 足しげく面会に通う母親が明かした現在の様子
女性セブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン