芸能

田中聖容疑者、覚醒剤所持でまた逮捕 芸能人が“やめられない”根本的な問題点

謝罪をする田中聖(公式YouTubeチャンネル)

田中聖容疑者は判決から9日後の逮捕となった(昨年11月、公式YouTubeチャンネル)

 千葉県警は6月29日、KAT-TUNの元メンバー・田中聖容疑者(36才)を覚醒剤所持の疑いで逮捕した。田中容疑者は、JR柏駅西口付近で警察官に職務質問され、覚醒剤が入ったビニール袋が見つかったという。

 2017年5月に大麻を所持していたとして渋谷の路上で現行犯逮捕されたものの、不起訴処分となっている田中容疑者。その後、芸能活動を再開したが、今年2月に覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕され、6月20日には懲役1年8か月、執行猶予3年の有罪判決を受けていた。それからわずか9日後の今回の逮捕劇に、ネット上では、〈田中聖は止めたいんだよね!けど止められないのが覚せい剤なんだろうな〉、〈薬物依存の怖さを思い知らされる〉、〈薬物依存ってよほど何かを変えないと無理だと思う〉などと、やめたくてもやめられない薬物の怖さを実感したという声も多い。

 特に再犯率が高いとされる薬物犯罪。有名人の薬物逮捕者の中にも、再犯するケースが少なくない。その背景には、芸能人が薬物の売人にとっての“上客”となっていることもあるという。

「お金持ちである有名人は、売人にとっては金払いがいい上客なんですよね。そして、芸能界は、その歴史を考えると古くから裏社会との関係性も深く、薬物の売人にとっては比較的近い存在で近づきやすいという事情もあります。また、売れた芸能人たちが夜の街で豪快に遊ぶというのが、いわば伝統のようになっており、そういった場所に売人が出入りしていることもあります。時代とともに芸能界も変わってきて、反社会勢力とのつながりも薄れ、飲み歩く芸能人も少なくなっていますが、一般人に比べて薬物の売人が近寄ってくる可能性が高いのは間違いないですね」(芸能関係者・以下同)

 薬物で有罪判決を受けた芸能人が、一定の自粛期間を経て、活動を再開することも多い。しかし、その“芸能人は復帰できる場所がある”という事実が、甘さになっているのではないかとの指摘もある。

「薬物事件を起こした人の社会復帰の場を作ることが重要ですが、芸能人の再犯率の高さを見ていると、完全に薬物を克服していないまま、復帰していることが多いと言えるでしょう。タレントは人気商売ですし、固定ファンがいるならば、“ファンのために”という思いもあって、早期に復帰することが多いのも確かです。そして、復帰後の芸能活動が軌道に乗ってくると、また前のように薬物の誘惑が近づいてくるというパターンに陥りがち。いわば、社会復帰の道はあるけど、薬物依存克服のノウハウがないのが、芸能界の現状なんですよね。犯罪者のセカンドキャリアは大きな問題であり、薬物で逮捕された芸能人が、再び芸能界で活動するのは、とてもいいことだと思います。しかし、それと同時に薬物依存克服のためのプログラムを受けさせるなど、再犯防止のための施策も必要だと言えますね」

 過去に薬物事件を起こしたことがある俳優の高知東生は、薬物依存に関する啓発活動を行っており、ツイッターでは田中容疑者が薬物依存克服のための自助グループに参加していたことを明かしている。さらに、〈理性ではコントロールできなかったと思う。依存症がより進行していたのかも〉、〈できるだけ早く治療の機会を与えて欲しい〉とコメントした。

「高知さんや清原和博さんは、ネットやメディアで薬物依存からの克服の過程を発信し、ロールモデルになっています。芸能界全体でこういった活動に取り組んで、再犯を防止するとともに、薬物の怖さをしっかり伝えていく必要があるでしょうね」

 高知は田中容疑者に対してツイッターで〈次のロールモデルになるのは聖君だよ〉とメッセージを送っている。まさに、田中容疑者の今後次第では、芸能界における薬物事件減少につながっていくかもしれない。

ホットケーキ用の粉を持つ田中聖(公式YouTubeチャンネルより)

ホットケーキ用の粉を持つ田中聖(公式YouTubeチャンネルより)

逮捕前には「楽しくなってやり過ぎたのは認めるよ」とツイートし、白いペイントをほどこしたマイクの画像をアップ

逮捕前には「楽しくなってやり過ぎたのは認めるよ」とツイートし、白いペイントをほどこしたマイクの画像をアップ

逮捕前には「楽しくなってやり過ぎたのは認めるよ」とツイート

逮捕前には「楽しくなってやり過ぎたのは認めるよ」とツイート

逮捕前には怪しげな画像をツイートも

逮捕前には怪しげな画像をツイートも

関連キーワード

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン