多くの売れっ子芸能人たちは、都心の一等地でセレブ生活をして、子供たちを私立の一貫校やインターナショナルスクールに通わせている。それがある種のステータスでもあるが、松山夫婦は、そんな“普通の芸能人”とは一線を画した人生を歩んでいる。
松山は今年6月中旬に行われたローソンの新プロジェクトの発表会に出席。まもなく父の日を迎えるタイミングだっため、父の日の思い出について聞かれると、「親子でできること、親子で学んでいけることは、ものすごくたくさんあるので、その関係性はできるだけ長く続けて、お互いに学んでいけたら」と、語っていた。都内暮らしのときには、子供たちを連れ立って大相撲や歌舞伎を見に行き、田舎では一緒に川で魚釣りをして、農作業も手伝わせる。
松山自身が、青森の祖父母宅で、毎週末に畑仕事を手伝いながら、遊んでもらっていた幼き思い出を踏襲しながら、自分流にアップデートも加えて、その土地ならではのことを、自分たちで経験していく暮らしを楽しんでいるという。
今年1月の『婦人公論』のインタビューでは、「子どもに見られているぞという感覚と、自分も自分のことを見ているという感覚を常に持っていたい。適当に生きてちゃダメだなと思っています」とも語っていた。
あるベテラン芸能リポーターは「都会の進学校で英才教育を受けさせることと、自然の中でのびのびと育てること、どちらが正解ということはありません。ただ、松山さん小雪さんご夫婦が、自分たちらしい生活スタイルで楽しく幸せに生きている姿は、多くの人々に憧れられています。そこからくる余裕と多彩な経験が、俳優としての表現力にも生かされているわけですから、さらなる活躍も期待してしまいます」と語る。
9月には『川っぺりムコリッタ』、来年には『ロストケア』と、主演映画も立て続けに公開の予定。今後も、二拠点生活を送りながら「名優」と「良き父」の二足のわらじを履き続ける。