芸能

まだまだ止まらぬ新キャラ製造工場・チョコプラを支える3つの強み

チョコレートプラネットはモノマネでもブレイク

チョコレートプラネットの人気は止まらない

 一時のブレイクに終わらず、人気を継続しているのは常に新キャラを生み出しているからだろう。バラエティ番組のゲスト出演からMCまで活躍の幅を広げているのはチョコレートプラネットだ。彼らが活躍を続ける背景についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 それまで『キングオブコント2014』(TBS系)での準優勝こそあったものの、チョコレートプラネットの本格的なブレイクと言われているのは2018年ごろ。当時は松尾駿さんがIKKOさん、長田庄平さんが和泉元彌さんにふんしたモノマネが受けてバラエティに引っ張りだこになりましたが、それから現在までの約4年間で、前例のないほど多くのキャラクター芸を生み出してきました。

 モノマネでは主に松尾さんの梅沢富美男さんや坂上忍さん、長田さんの氷室京介さんや前澤友作さんで笑わせたほか、『有吉の壁』(日本テレビ系)ではTT兄弟、Mr.パーカーJr.、美炎などが誕生。さらにYouTubeチャンネルでは、悪い顔選手権、瑛人さんの「香水」PVカバー。『新しいカギ』(フジテレビ系)でも、力見力、ぶっ飛び!飛美男くん、元Jリーガー蹴人、バチェ田バチェ男、ギリ田、真夏井先生、おさゆきなどの新キャラを次々に発信しています。

 その『新しいカギ』は、チョコプラ、霜降り明星、ハナコの3組がメインの番組ですが、長田さんと松尾さんがその過半数にかかわっていることからも、いかに彼らが新たなキャラクターを生み出せる芸人であるかがわかるでしょう。

 もちろんこれら以外にも、主にロケを行う『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)、“ひと目キャプテン”として出演する『一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!』(日本テレビ系)などのレギュラー番組もありますし、昨年あたりからMCの仕事も増えてきています。

 しかし、チョコプラはどんなに人気を獲得し、MCの仕事が増えても、次々に新たなキャラクターを生み出すなど、最前線で笑いを取っていく姿勢を変えていません。過去の芸能史を振り返ってもチョコプラほどの新キャラ製造工場となった芸人はいないのではないでしょうか。

 彼らの生み出すキャラクターには3つの特徴があり、そこに彼らならではのスタンスがうかがえます。

あえて完璧を求めないスピード感

 1つ目の特徴は、発想からリリースまで誰よりも早いスピード感。

 たとえば前述した中では、瑛人さんの「香水」PV。また、最近でもYouTubeで、ひろゆきさんのパロディとして「フランス・パン在住 日本最大の駅の伝言板管理人・目せまゆき」、イェール大助教授・成田悠輔さんのパロディとして「イェーイ大学の準フロント準アシスタント準プロフェッサー・成田山幽輔」というキャラクターを生み出しています。どちらもメディアを席巻中の人ですが、特に成田さんをフィーチャーするスピード感に驚かされました。

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