押収された山上容疑者の軽自動車(時事通信フォト)

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 警察が押収した山上容疑者の軽自動車の車内からは、火薬を乾かす際に使われたと思われる、アルミ箔で覆われたトレー数枚が見つかった。パイプ、板、ビニールテープ、ネジ、釘、鉄粉、手持ち花火……誰もが知るありふれた素材で、材料費は全部で高くても1万円程度だ。人の命を一瞬で奪った凶器が、こんなに簡単に作れてしまう。

 一方、試行錯誤を要する点もある。

「人に危害を加えられるほどの『威力』と、相手を狙う『精度』を高めるには試し撃ちが必要です。1回や2回じゃなく、何度も試し、改良を重ねなくてはいけない」(竹内氏)

 山上容疑者の自宅からは鉄パイプや仕組みが異なる5丁の銃が見つかっており、取り調べでは「昨年春頃から銃を作り始めた。今年2月頃までに完成させた」と供述。「自宅にある木製の板で銃の試し撃ちをした」「車で奈良県内の山間まで出かけ実射実験をしていた」と繰り返し試し撃ちをしていたことがうかがえる。

「山上容疑者の銃は見た目は粗末だが精度は高く、作るのに長い時間がかかっている。計画性を持って緻密に作られています」(竹内氏)

 あなたの隣人が、“銃の所持者”かもしれない。

※女性セブン2022年7月28日号

容疑者が暮らしていたマンション。近所づきあいはほとんどなかった

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中学校時代の山上容疑者

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昭恵さんのIインスタグラムには夫婦の写真が度々投稿された

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1987年に結婚(昭恵さんのインスタグラムより)

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仲睦まじい夫婦の様子(昭恵さんのインスタグラムより)

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「父より長生きしたい」と語っていた安倍氏だが、父・晋太郎氏と同じ年齢で亡くなった(写真/アフロ)

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