「えーっと、http……」といった調子でURLを一文字ずつパソコンに打ち込んで、何度か失敗しながらも、どうにか到達。さらに翌日のお昼前、東京都自宅療養者フォローアップセンターから「日々の健康観察はLINEで行なっています」というお知らせとURLが。「そう言われても……」と戸惑っていたら、直後にフォローアップセンターの方が「お加減はいかがですか。LINEへの登録は問題なさそうですか」と電話をくださいました。
「じつはガラケーで……」と白状したら、「では、毎日お電話いたします」と言ってくださったんですが、軽症の私のために日々お手間をおかけするのは申し訳なさすぎます。格安スマホにもいちおう電話番号があることを思い出し、どうにか探し出してそっちの番号にショートメールを再送してもらいました。ご面倒おかけしてすみません。
現代社会においては、スマホがないとおちおちコロナに感染できないようです。スマホやパソコンと縁がない人には電話で対応してくれるみたいですけど、厚生労働省(11項目を毎日1回)と東京都(17項目を毎日2回)への報告を電話でやり取りするのは、お互いに楽ではありません。情報化社会の落とし穴ってヤツですね。いつまでもガラケーを使ってるからいけないんだと言われたら、まあそれまでなんですけど。
東京都から大量の支援物資が到着。メインは「緑のたぬき」?
自宅療養をしている人は、東京都の自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)に申し込むと、血液中の酸素の濃度を測定するパルスオキシメーターや食料品を届けてくれます。パルスオキシメーターは健康状態の報告に必要だし、買い物に出られないので食料品もあるに越したことはありません。どの自治体にも似た仕組みがあるようです。
正式に認定された木曜日の午後に申し込んで、届いたのは土曜日のお昼ごろ。多少の買い置きや家族からの差し入れもあったので、ひもじい思いをすることはありませんでした。食料品は両手で抱えるぐらいの大きさの段ボール2箱分+2リットルの水6本。予想をはるかに超える量です。
大量のパックご飯、即席の味噌汁、缶詰、パスタ、ゼリーなど、当たり前ですが日持ちするものばかり。野菜ジュースもあります。ひときわ存在感を放っていたのはカップ麺の「緑のたぬき」。小池百合子都知事は、たしか「緑のたぬき」というあだ名で呼ばれてましたよね。もしかして、都の担当者が茶目っ気を発揮して入れてくれたんでしょうか。
これを書いている時点で、あと半日で「療養期間」が明けます。日付が変わったら缶ビールをあけ、お世話になった東京都への感謝を込めつつ「緑のたぬき」をすすって、軽い症状で済んだことを祝福するとしましょう。