蜜月関係の兄弟だったが、弟の治則氏はバブル崩壊で破綻に追い込まれ、1995年に背任容疑で東京地検特捜部に逮捕された。一方、兄の治之氏はその後、国際スポーツ界でさらなる地位を築き、東京五輪招致を成し遂げる。が、その兄にもついに捜査のメスが入った。
「今後の焦点は、捜査が政界にも伸びるかどうか。五輪をはじめとするスポーツ利権は、森喜朗・元首相や安倍氏ら清和会が高橋元理事とのパイプで築き上げてきたもの。旧統一教会との関係と並んで、五輪汚職の問題でも清和会が矢面に立たされる可能性があります」(前出・ベテラン政治ジャーナリスト)
※週刊ポスト2022年8月19・26日号