スポーツ

打撃不振の阪神・佐藤輝明のパワーはどこに消えたのか 囁かれる「第2の高山俊」の声

輝きを取り戻せるか(写真/共同通信社)

虎党の佐藤への期待は大きいだけに心配の声が(写真・共同通信社)

 阪神の4番・佐藤輝明が打撃不振から抜け出せない。8月は39打数4安打で打率.103、0本塁打、5打点。13試合連続ノーアーチと持ち味の長打力が陰を潜めている。スポーツ紙記者はこう語る。

「大山悠輔が新型コロナウイルスの陽性判定を受け戦線離脱しているため、佐藤にかかる負荷は大きいかもしれませんが、今の状態を見ていると打てる雰囲気がない。ボール球に手を出す場面が目立ち、ミスショットも多い。内角攻めが頭にあるのでしょうか。打席で迷っているようにも感じます。本人のためにも4番から外したり、一度スタメンから外すことも検討したほうが良いと思います」

 佐藤の魅力は規格外のパワーだ。昨年は甲子園を本拠地に新人左打者最多の24本塁打をマーク。横浜スタジアムでは場外アーチを放ち、5月28日の西武戦では1試合3本塁打を記録した。後半戦は59打席連続無安打とスランプを味わい、リーグワーストの173三振を喫したが、彼の豪快な打撃は阪神ファンに希望を抱かせた。

 2年目の今季は主軸を打つ自覚が芽生え、ボール球をきっちり見逃して好球必打を心がける意識が見える。四球をきっちり選ぶようになり、5月上旬から4番に固定されている。7月終了時点で打率.273、16本塁打、55打点。及第点をつけられる数字を残していた。

 ただ、他球団のスコアラーは意外な見方を示す。

「新人の時のほうが甘く入ったらスタンドに運ばれるという恐怖感がありましたね。今年は攻め方も当然厳しくなりますが、『やられた』と思った球が外野フェンスに届かない場面が少なくない。メカニズムの問題なのか分かりませんが、荒々しさが消えて振りが小さくなった印象がある。もちろん確実性を身につけるのは重要ですが、打率が低くても6、7番あたりの打順で本塁打にこだわる打撃をされるほうが怖いですね。ホームランバッターは一度コンパクトなスイングになると、なかなか元の形に戻れなくなる」

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン