芸能

山田美保子さんが分析、夏ドラマ中間報告書 『六本木クラス』は見逃し配信でトップ

『初恋の悪魔』のインスラグラムより

山田さんもリアルタイムで見ているという『初恋の悪魔』(インスラグラムより)

 折り返し地点に入った2022年の夏ドラマについて、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが分析します。

 * * *

スタート前から心配の声が上がっていたドラマは好調

 早いもので、7月期のドラマも後半戦に入っていますね。在宅率が下がったり、“お祭り”的な特番のために休止になったりする夏ドラマは、これまで安定した視聴率の獲得が難しいと言われ続けてきました。

 が、TVerをはじめとする無料動画配信サービスでの“追っかけ再生”や個人視聴率がポピュラーになったいま、視聴者の皆さんは自分の琴線に触れる作品を見やすくなったのではないでしょうか。私はテレビ派ですが、今期はこんなに見ている夏も過去になかったのではないかというぐらい見ています。挙げ出したらキリがないので、今回は、民放各局から2本ずつ、計10本のドラマの魅力を書かせていただくことにします。

 まずは日本テレビ。林遣都サン(31才)と仲野太賀サン(29才)がW主演している『初恋の悪魔』はリアルタイムで見ている作品。理由は脚本の坂元裕二さんと演出の水田伸生さんへの期待値の高さと、柄本佑サン(35才)、松岡茉優サン(27才)ら出ていれば見るキャストが多数出演していることです。メインが4人の坂元作品といえば、『カルテット』(TBS系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ系)。今回も仲野サン、林サン、柄本サン、松岡サンの4人による考察シーンは見逃せません。なかでも松岡サンのドラマでのこうしたミステリアスな役は珍しいので見入ってしまいます。もはやカメレオン女優の域に達したと言ってもいいでしょう。

 そして水田監督と仲野サンといえば『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)を思い出します。この6年間での仲野サンの成長、本当にすごいですよね。

 橋本愛サン(26才)主演の『家庭教師のトラコ』は、鈴木保奈美サン(56才)、板谷由夏サン(47才)、美村里江サン(38才)ら“お受験ママ”がそれぞれに魅力的。そして脚本の遊川和彦さんからのメッセージはすべて受け取るつもりで、橋本サンのせりふには聞き耳を立てながら見ています。

 TBSではスタート前、いろいろと心配の声が上がっていた綾野剛サン(40才)主演の『オールドルーキー』をリアルタイムで見ています。綾野サンのドラマは『コウノドリ』(同)や『MIU404』(同)など好きな作品が多いのですが、やっぱりすごく演技がうまいし、魅力的な俳優さんですよね。始まってからも、ネットを中心に意地悪な記事をたくさん見ますけれど、まったくと言っていいほど揺らいでいない。元人気アナウンサーの妻・榮倉奈々サン(34才)も素晴らしい。プライベートでの夫・賀来賢人サン(33才)もドラマでの夫・綾野サンも支える榮倉サンは最強の妻であり、母です。

関連キーワード

関連記事

トピックス

広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
連敗中でも大谷翔平は4試合連続本塁打を放つなど打撃好調だが…(時事通信フォト)
大谷翔平が4試合連続HRもロバーツ監督が辛辣コメントの理由 ドジャース「地区2位転落」で補強敢行のパドレスと厳しい争いのなか「ここで手綱を締めたい狙い」との指摘
NEWSポストセブン
伊豆急下田駅に到着された両陛下と愛子さま(時事通信フォト)
《しゃがめってマジで!》“撮り鉄”たちが天皇皇后両陛下のお召し列車に殺到…駅構内は厳戒態勢に JR東日本「トラブルや混乱が発生したとの情報はありません」
NEWSポストセブン
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《早穂夫人は広島への想いを投稿》前田健太投手、マイナー移籍にともない妻が現地視察「なかなか来ない場所なので」…夫婦がSNSで匂わせた「古巣への想い」
NEWSポストセブン
2023年ドラフト1位で広島に入団した常廣羽也斗(時事通信)
《1単位とれずに痛恨の再留年》広島カープ・常廣羽也斗投手、現在も青山学院大学に在学中…球団も事実認める「本人にとっては重要なキャリア」とコメント
NEWSポストセブン
芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん
《チア時代に甲子園アルプス席で母校を応援》鈴木あきえ、芸能生活21年で“1度だけ引退を考えた過去”「グラビア撮影のたびに水着の面積がちっちゃくなって…」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンにウジ虫混入騒動》体重減少、誹謗中傷、害虫対策の徹底…誠実な店主が吐露する営業再開までの苦難の40日間「『頑張ってね』という言葉すら怖く感じた」
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
【「便器なめろ」の暴言も】広陵「暴力問題」で被害生徒の父が初告白「求めるのは中井監督と堀校長の謝罪、再発防止策」 監督の「対外試合がなくなってもいいんか?」発言を否定しない学校側報告書の存在も 広陵は「そうしたやりとりはなかった」と回答
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《過激すぎる》イギリス公共放送が制作した金髪美女インフルエンサー(26)の密着番組、スポンサーが異例の抗議「自社製品と関連づけられたくない」 
NEWSポストセブン
悠仁さまに関心を寄せるのは日本人だけではない(時事通信フォト)
〈悠仁親王の直接の先輩が質問に何でも答えます!〉中国SNSに現れた“筑波大の先輩”名乗る中国人留学生が「投稿全削除」のワケ《中国で炎上》
週刊ポスト