新型コロナ「感染者数」と「ワクチン接種率」の推移
B子:ワクチンを打った後に体に異変が出る患者さんをしばしば見かけます。私が多く聞くのは月経異常です。接種数週間後、すでに閉経していたのにバケツの水をひっくり返したような血が出たという女性や、3回目接種から1か月経たないうちに月経量が大幅に増えた女性がいます。
C夫:うちの患者のなかでは突然、体力が著しく低下した事例がありました。70代の女性で、3回目接種から3週間ほど経ってから突然歩けなくなり、食欲も低下。鎮痛剤によって痛みが治まり食欲も改善しましたが、私はワクチン接種による遅発性の症状ではないかと疑っています。
D介:そもそもコロナワクチンは遺伝情報を伝達する物質を体内に注入する前例のない「mRNAワクチン」です。確かに、現時点でワクチン接種後に膠原病やがんなどの疾患が増えたとの統計はなく、ワクチン推進派はそれを根拠に安全性を主張します。しかし異変が統計に表れたときには、すでに莫大な被害が生じているかもしれない。その状況で因果関係が証明されたとしても、手遅れなんです。
A男:承認から実用化まで1年というスピードも、ぼくとしては恐ろしい。本来ならばワクチンは臨床試験に10年以上の年月がかかり、それでやっと安全性や有効性が確立されます。なにしろ健康な人に接種するわけですから。慎重に進めるべき医療行為をここまで急ピッチで推し進めてしまったことへの反省は医学界全体の課題だと思います。
打たされるのは看護師たち
鳥集:さまざまな弊害が指摘される一方、3回目の接種率は7割に届こうとしています。
A男:実は医師の接種率ってそれほど高くないんです。うちの病院は8割くらい。ぼくは知識として、ワクチンにはさまざまな副反応が発生することを知っていたから、コロナワクチンにも慎重でした。大学院生時代、研究室でマウスに繰り返しワクチンを打つ実験をしていたのですが、その種類にかかわらず、同じワクチンを接種する回数が増えるほどにマウスは著しく弱っていく。それを思い出すとやはり躊躇して……。
C夫:ただ、「打たない」とおおっぴらに公言すると「何で?」という雰囲気になりませんか? 私はいろいろ聞かれるのが面倒で、「アレルギーがある」と説明してしまった。
D介:どこも“同調圧力”は少なからずあるのですね。だけど4回目は風向きが変わったように思います。
どこの病院も3回目まではほぼすべての医療スタッフが院内で集団接種しているようでしたが、4回目は限られた希望者にのみ行うか、そもそも院内での集団接種を行わない病院も出てきました。それに伴って“もう、打たなくてもいいのではないか”という雰囲気も出ています。
C夫:確かにうちの病院も中堅以下の医師からは4回目を遠慮する声が出ています。管理職に近い医師はなぜか打ちたがるけど。