A男:後遺症に苦しむ患者を目の当たりにしたことも、縮小に拍車をかけている気がします。私の報告を受けたうちの教授が「接種後に膠原病になった人が、こんなにいるの!?」と驚いていました。
D介:自主的に打つ人が多いとはいえ、医師はもともと個人の裁量権が大きく、自分の考えを優先できる。いちばんかわいそうなのは看護師です。個人に裁量権がなく、組織の意向に逆らいにくい。理解がある病棟もありますが、多くの病棟では看護師長が「打て」と言ったら、“右へ倣え”だから……。
B子:ほんとそうです。うちの看護師から、「先生、助けて。書類に接種はできないと書いてください」と頼まれたこともあります。それでも私から、「絶対打つな」と言える権限はない。結局、その看護師は師長に逆らえず接種しました。
D介:自分が打たない選択をとることはできるけど、人に打つなとまでは言える空気じゃないですよね。ただ、そのせいで立場が弱い看護師たちが、自分の意思とは関係なしに接種させられてしまういまの状況は、やっぱりおかしいと思います。
(第3回へ続く)
※女性セブン2022年9月8日号