最初の3時間がゴールデンタイム
健康な体を作るための必須事項だった早寝早起きも、もはや時代遅れの知識だ。
「現代の医学の常識では、眠りにつく時間を気にする必要はありません。かつては午後10時から午前2時は成長ホルモンが出る睡眠ゴールデンタイムといわれていましたが、実際には何時に寝ても最初の3時間はホルモンの分泌があるゴールデンタイム。開始時間よりもいかにその3時間、深い睡眠を取るかが重要です」(秋津さん・以下同)
長らく推奨されてきた7時間睡眠も再考が必要だと秋津さんは続ける。
「翌日、眠気なく元気に活動できているのなら、睡眠が4時間でも問題ありません。一方、8時間寝ていてもだるさを感じるならば、いい睡眠とはいえません。また、激務に備えて寝だめをしておくという人もいますが、睡眠を貯金することはできない。一晩ごとの質を高めることを意識してほしい」
睡眠の質を左右する寝具の選び方にも落とし穴が潜む。
「“体に優しいから”と柔らかい枕や布団が人気ですが、柔らかすぎる素材は体が沈み込み、寝返りを打てなくなってかえって負担がかかる。少し硬く感じるくらいのものを選びましょう」
※女性セブン2022年10月13日号