食事制限はしないという
「風味のあるアマニ油か、クセのないえごま油か、自分の口に合う方を選んでください。
ただ、どちらも基本的には加熱には向かない。納豆に混ぜたり、サラダのドレッシングに加えたり、スムージーや野菜ジュースに混ぜるのもいい。寒い時期ならお鍋のつけだれに加えるのもおすすめです。1日の目安は小さじ1杯程度。肌の乾燥、女性ホルモン系の不調のあるかたは、体調を見ながら1日に小さじ2〜3杯くらい摂ってもいいでしょう」(伊達さん)
「オメガ3」を多く含む油のなかでも、強い抗酸化作用のあるビタミンEが豊富なのが「インカインチオイル」だ。これは、熱帯雨林を原産とするインカグリーンナッツの実を圧搾したものだ。
「ビタミンEは油の酸化を抑える働きがあるので、加熱しても酸化しにくいのが特長。クセも香りも強いのですが、それは抗酸化成分によるものです」(伊達さん)
この油を愛用しているのは、女優の松本まりか(38才)。
「バラエティー番組で、ごま油やココナッツオイル、アボカドオイルなどと混ぜて、ドレッシングにしていると明かし、驚きの声が上がっていました。美容にストイックな彼女にしか考えつかないような、画期的な活用法でした」(テレビ局関係者)
複数のオイルを混ぜるのは問題ないのだろうか。
「数種類の油を混ぜても、特に問題はないが、効果が増すわけでもありません。一方で、油の摂りすぎは皮脂のバランスを崩すことになる。種類よりも分量を気にすることが大切です」(高取さん)
量という点で気になるのは、大量の油を使う揚げ物だろう。おすすめなのが「グレープシードオイル」や「こめ油」だ。
藤あや子(61才)は、10年以上前から愛用しているという。
「グレープシードオイルは、ぶどうの種から搾った油で、ビタミンEやポリフェノールが豊富です。酸化はしますが、低温で短時間の加熱調理なら大丈夫。玄米由来のこめ油は酸化しにくく、揚げ物に使うとサクッと軽い食感に仕上がって、胃もたれしにくいでしょう」(伊達さん)
女優たちの“愛用”油を参考に、うまく活用していきたい。
※女性セブン2022年10月27日号
錆びない体をつくる油
藤あや子
坂本冬美